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彼を知り、己を知れば、百戦危うからず

2013年11月05日

DSC_0772.JPG孫子の兵法の基本中の基本です。

彼とは、すなわち敵であります。
戦う相手がどのようなものか、そして自分の力量がどうかをしっかりと把握していれば、戦で負けることはない、という意味です。負けることはない、というのは言いすぎかもしれませんが、少なくとも完膚なきまでにやられることは無いだろう、すなわち勝ち負けの戦いになるだろう、と解釈できます。

これを面接に当てはめれば、応募企業のことを知り、そのニーズにマッチした自分が応募すれば、内定は近いということです。簡単なことのようで、とても難しいことであります。

まず、応募企業についてどのような情報を集めているでしょう?求人票にある内容、HP等で確認できる社風や業績、業務内容などでしょうか。これは最低限準備しなければいけません。

しかしこれだけでは応募者は誰でも把握できるため、面接におけるアドバンテージというところまでではありません。(それすらしない候補者がいますが、これはもう論外です)

そこで紹介会社の出番が回ってきます。

クライアント企業の情報は、少なくとも候補者よりもたくさん持っています。募集背景から部門構成、もっと言えば、部門長や人事担当者などの性格面やバックグランドなどです。それを知って面接に臨むのと、知らずに臨むとでは、大きな差がつきます。このことを知っている候補者は大変なアドバンテージであると思います。

次に、己を知る、という点です。

どんな候補者も、絶対的価値観は持っていますが、客観的・相対的価値観は乏しいという傾向があります。自分が周りからどう見られているのか、という意識は、多くの人が欠けていると思います。これは面談して感じるところです。

この客観的分析が出来ていないと、絶対に面接では勝てません。

正しいのは自分なのか、組織なのか、社会なのか、などを意識していないと、自分よがりで、自己中心的になってしまいます。周りに媚びるのではありません。周りにどう見られているか、を意識するのです。

自分の価値を決めるのは、自分ではなく、周りなのです。自分が良いと思っても、周りがそう思わなければ意味がないのです。当然、自分自身という個がしっかりしていることが前提です。それを知っているかどうか、ということです。

紹介会社では、このような客観的なアドバイスが出来ますので、直接応募よりはアドバンテージを得ることが出来るでしょう。当社は、マッチングを意識しての紹介を行っておりますが、いつもこの孫子の兵法を意識して作戦を組み立てています。自己分析をしていただき、どうキャリアを形成していきたいか、そのようなお話を受けて、職歴書などを作り上げていきます。

同時に、クライアント企業にも訪問し、事細かに情報を収集しております。このことで、お互いの誤解が少なくなり、良いご縁が提供できる、ということです。

しかしながら、時にこのマッチングが上手くいき過ぎ、候補者が不信感を持つことがあります。余りにもとんとん拍子に上手くいき過ぎる、これは何か裏があるのではないか、というものです。そこに第三者のヤジ的なアドバイスが入ってくると、候補者は混乱してしまいます。

せっかくのご縁がこれで無くなってしまうこともありますので、人生とは本当に面白くできていると感じてしまいます。以前は、ここまで一緒に考えたのに、どうしてなのか、と熱くなっていました。しかし最近は、考え方を変えました。最終的には、候補者のご判断となりますので、それ以上は関われないのです。私が出来る精いっぱいの努力をしたのだから、あとは本人が決めることと切り替えています。

That’s lifeです。