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当社がスカウトメールで企業名をお伝えしない理由

2012年04月10日

スカウトメールを打ち、その後面談に至るのですが、その際に候補者の方から以下のご感想を貰うときがあります。

「御社のスカウトメールだけ、案件が添付されていなかったので、逆に気になって連絡してしまいました。でもなぜ添付しないのですか?」

確かに候補者の立場からすると、面談をしてまったく案件が紹介されないということがあると、時間の無駄と感じてしまうということは十分理解できます。よって、数十件スカウトを受ける中で、案件がない当社はスルーされてしまうことも多々あるのだな、と気づくのです。

それであれば、当社も案件を付けますか、という発想は早計です。そのようなご意見をいただいても、お会いいただける方も多いので、私はこだわりを持って敢えて案件を添付せずにメールを送ります。

ではなぜ案件を付けないのか?

いくつかの理由があります。例えば、クライアント企業から極秘案件だから取扱い注意、という場合もあります。これでオープンだオープンだとメールをばらまいてしまいますと、大きな問題になることがあります。多くの場合、まだ辞める方が会社にいて、周りの社員が知らないことがあります。そのようなときに、回りまわって、同僚が辞めるという噂を聞いてしまうと、社内的に問題、という理由です。

また、特に注意を受けていない場合であっても、たくさんのエージェントから同じ企業の案件が紹介されるというケースもあります。候補者からすれば、A社、B社、C社から同じ案件の紹介を受けた、ということになり、これが同時期であれば、アクティブ案件ということでまだよいのですが、1か月、2か月スパンで紹介されてしまうと、「ここはまだ決まっていないのですか?」「ここはいつも募集していますね」と自然ネガティブな印象を植え付けてしまうということも多くあります。これらはクライアント企業に配慮しての理由です。

候補者側に対しての配慮もあります。前述のように、なぜ案件を添付しないのか?と言う意見もありますが、こういった意見も伺います。

「まだ自分と会っても話してもいないのに、この案件がマッチする、ということをどうして言えるの?いいかげんですよね。」

要するに、候補者側にも転職に対するモチベーションのステップがあるということです。

そして一番の理由ですが、このような案件がある、ということをお知らせすると、その案件に興味がない場合、そこでやり取りが終わってしまうということがあるためです。私は紹介会社なので、案件が一つしかないということは絶対にありません。いろいろな企業の、いろいろなサイズの組織での案件を数社~十数社アクティブに扱っております。始めに案件ありきになってしまうと、本来候補者に合うはずの案件を紹介できない、という残念なケースが想定されます。私はその理由で、案件については面談やお電話などで本人に繋がらないまでは基本的には開示しません。そしてこのことが候補者に対して絶対良いと思っているからです。

ということですので、当社からのコンタクトがあった場合、是非ともお返事いただきたいと思っております。必ず有意義な情報を提供させていただきます。