企業への応募に有利なのは直接かエージェント経由か?
2011年04月18日
転職をしようとする候補者の方の多くは、我々エージェントを利用しています。
エージェントを利用するメリットは何であるか考えてみますと、
・キャリア診断をしてくれ、相談に乗ってくれる
・レジュメなどを精査してくれ、応募時には推薦状を書いてくれる
・候補者のやりたいこと、目標などを聞き、より良い提案をしてくれる
・企業とのつながりが強く、時に非公開案件を紹介してくれる
などが挙げられます。
一方、その期待とは裏腹に、せっかく面談しても、期待を裏切られるケースも多く見受けられます。例えば、
・エージェントに専門性がなく、提案などがない
・案件を紹介してくれない
・紹介を受けた案件を本当に応募したかがわからない(結果が来ない)
などでしょうか。
どちらも事実であり、メリットを受けられるかは運不運に左右されたりします。特に、紹介を受けた企業で進捗がわからないと、自分が直接応募したほうが良いという結論になります。エージェントを使うメリットなどないという判断です。
では本題のどちらが書類が通りやすいか、という点について考えてみます。
個人的な意見としては、エージェント経由のほうが遥かに書類通過率が高いと考えています。なぜならば、企業、候補者双方に対して、なぜいい人(企業)という説明ができる、いわばセカンドオピニオン的な効果があるからです。
候補者にしても、応募企業の組織や、面接ステップ、面接官の特徴・バックグラウンドが面接前に確認することができることがあります。そしてオファーとなったときの交渉や、退職においての現職との交渉の方法などもアドバイスできます。
これが個人での直接応募であるとどうでしょうか。
企業側からすると、エージェントに支払うべきフィーが発生しませんので、メリットがあるように思います。事実そうだと思います。しかし、エージェントを使います。なぜでしょう?
それは良い人材はエージェントを利用していると思っているからです。
また、候補者が自分を売り込むことがとても難しく損をしている、ということも挙げられます。
人の価値は自分が決めるのではなく、周りの評価できまります。評価は相対的であるということです。信じるべき絶対的な価値観のみでは相手には通じないものです。私の感覚ですと、候補者の80%~90%が自分を上手く表現できていません。
そう考えると、セカンドオピニオンを得ることは必要なことなのです。
20代半ばであれば、個人応募で十分だと思いますが、30代に近づけば必ずエージェントを利用し、自分がどう評価されているかを確認する必要があると思います。
転職活動という、孤独な戦いです。その戦いのサポーターとしてエージェントを活用してほしいと思います。