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なんちゃって?、英語力アップ

2013年04月17日

DSC_0076.JPG初っ端から良くわからない題名、失礼しました。これは何を言いたいかというと、会社内での英語教育、についてです。

近年、グローバル化が進むに当たり、やはり英語力は必要だろうと、各社力を入れています。ある会社などは、昇進に大きく影響を与えるくらい、大切なスキルと位置付けられています。

会社の福利厚生の一環で、会社経費で従業員に英語を学ばせることは、とてもうらやましいことですが、一方で、会社側はどこをゴールに置いているのかが分からないときがあります。

例えば、TOEICスコアを上げる、ということがあります。

これは我々転職マーケットでも、候補者の英語力を測る目安となっていて、スコアが高い候補者は、企業側も評価して選考してくれる傾向にあります。

よって、英語力=TOEICスコアという図式も出来上がっており、各社担当スタッフも、そこに注力する傾向があります。

以前在籍していたヘッドハント会社においても、外国人コンサルタントの評価基準は、英語でコミュニケーションが取れるかどうかでした。一例を挙げますと、面談が終わった後、どうだった?と聞いたとき、全然ダメだった、という回答があったとします。その理由を聞くと、英語力が低かったから、ということでした。それだけです。

しかしレジュメを見ると、経験も豊富で、TOEICスコアも800以上という方でした。この事例は、いかにスコアが良くても、意思疎通がうまくできなければ意味がない、ということを物語っています。

外国人と仕事をした際、彼らは容赦なく自分の意見を言ってきます。そこに文法的に正しいかとか考える暇もなく、彼らの要求する意見を返すことができるかどうかが大切になります。

最近話題の会話重視型の英会話スクールですが、日本では他国に比して、法人の売り上げが伸び悩んでいると聞きます。何故かというと、どのくらい話せるようになったかという目安を、ビジュアル的に示すことが難しいから、ということのようです。TOEICアップコースのほうが、社内的にも達成感を味わえるし、担当者の評価も上がりやすい。

そうなると、英語力アップを掲げる企業は、所謂なんちゃって、という要素も大きいと言わざるを得ません。肝心なことは、英語を使っての意思疎通、です。一番大切なところを置き忘れているのではないかと感じてしまいます。

ただ、日本国内だけでマーケットが出来上がっている環境では、難しい課題と言えるでしょう。