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鶏肋(けいろく)

2012年01月16日

中国三国時代の話。

後漢も皇帝の力も弱まり、変わって曹操が実験を握るようになりました。みずから丞相となり、中国の中央部から北部を支配し、あとは呉の孫権と益州の劉備を従えれば統一、というところまで来ています。
その益州劉備との争いで、漢中を巡り争っていた際、できたことわざと言われています。

そもそも漢中は曹操にとっては重要であったけども、どうしても欲しい場所ではありませんでした。

一方劉備は、山が多い益州(現在の四川省あたり)から、中央に出る足掛かりとして、どうしても欲しい場所でした。そもそもモチベーションが違いました。漢中を巡る争いの中で、曹操は右腕ともいえる夏侯淵も失います。行き詰まり感も感じ、悩みどころでありました。

あるとき、鶏肉を食べていた曹操に次の作戦を聞きに来た夏候惇に対して、
「鶏肋」
とのみ言いました。

鶏肋?と訳が分からない夏候惇。でも命令だから、「おい、作戦は鶏肋だ」と陣中に発していました。それを聞いた軍師楊修が帰り支度を始めます。夏候惇がなぜか?と問うたところ、
「鶏ガラは捨てるには惜しいが、対して食べるべき肉もついていない。故、丞相は、漢中を鶏ガラに見立て、退却命令を発したのです。」
と返答しました。

現在、鶏肋は、「大して役に立たないが、捨てるに惜しいもの」という意味が込められています。私は何事においても、曹操に対しての漢中でなく、劉備にとっての漢中でありたいと日々願っています。