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年賀状販売のノルマは厳しいのか?

2012年01月09日

先日ニュースを観ていたら、金券ショップに50円を割る年賀状が売られていることについて特集されていました。理由は、ノルマのある郵便局職員が捌ききれず、自分で買い取った分を損を覚悟で大量に持ち込むから、ということでした。それを知っていたら、私も金券ショップへ行ったのですが、時すでに遅し、という感じです。

 実際に捌いた職員にインタビューしたものがあったのですが、何とも納得できない話でした。

売上ノルマは、確か1人7000枚くらいで、確かにインパクトのある数字だなぁ、と感じました。家族や親せき、友達や知り合いなどを当たっても、12月一か月ではなかなか厳しい数字です。最近あまり年賀状を出さなくなってきている傾向も踏まえると、気が遠くなる数字かもしれません。
例えば知り合い1人100枚買ってもらうとすれば70人、50枚だと倍の140人に売らなければいけません。ここだけをみると、大変同情してしまいます。

でも、ちょっと待った!です。

営業経験がある人ならば、ノルマというのは必ずあります。例えば私が働いてたハウスメーカーであれば、月1棟がノルマでした。しかも粗利でのノルマでしたので、1棟売っても利益が低い家であれば0.8棟などとなり、ノルマに達しないため、月2棟、もしくは、四半期で粗利ベースで100%を売ることを宿命づけられます。前職の外資系エージェントも同じ。こちらのほうがサバイバル感が強く、自分の給与見合いが稼げないコンサルタントは、すぐにクビになりました。経営者からすれば投資に見合わない、というジャッジです。厳しい話ですが、自分が選んだ仕事ですから、向いてないと思えばその判断が甘かったということしか言えません。

年賀はがきのノルマといえば、営業でない人も対象になるということで、大変厳しいと思ってしまいますが、そもそも昔からの慣習で、郵便局に入ったときからそのことは分かっていたことなので、それができないということ自体、ただの言い訳としか思えないのです。それも売りにくい商品であれば、少しは同情の余地はありますが、お年玉付きの年賀はがきで、しかも単価50円です。とても低い数字ですね。

私は今年、家電量販店で年賀状を買いました。レジ横にあったので、ついで買いです。周りを見ると、多くの人がやっていました。また、1月2日に郵便局に行ったら、長い列ができており、その人たちも数十枚単位で追加買いをしていました。

言いたいことは、12月になって売ろうと思うからダメ、ということです。

年賀状は毎年同時期に送るので、それまでの期間で見込み客を作っておけば全く持って問題ない数字へと変わってくると思うのです。私みたいに、どこで買ってもいいという人がほとんどです。選挙でいうと無党派層。そんな人たちが恐らく大半なはずなので、1月から営業活動をし、見込み客を作ってておけばいいと思うのです。

「年賀状は出されていますか?どこで買われていますか?今年は私から買ってくれませんか?」というだけで、多分7000枚くらいあっという間です。

私の持論は、仕事は楽にする、というものです。

楽にするという意味は、ネットワークづくりをすることであり、それがあると最小限の努力で最大の効果を出すことができます。仕事は結果で判断されることが多いので、自分なりに創意工夫をしたほうが、自分自身を守ることになるのです。

短絡的に金券ショップへ持ち込むとノルマから解放され、解決した雰囲気はありますが、それは逃げでしかありません。金券ショップへ持ち込んだ職員は、数万円自己負担で損をしているそうです。でもノルマを課した郵便局を責めることはできないと私は思います。だって、商売ですからね。