転職コラム

転職コラム

転職をお考えの方へ
転職コラム
採用ご担当者様へ

コンサルタント紹介

ホライズン・コンサルティング株式会社
〒104-0054
東京都中央区東日本橋2丁目28番4号日本橋CETビル2階
TEL:03-6271-0872
FAX:03-6856-2861
お問い合わせ

自分にないものを受け入れること

2016年01月07日

38bc91ca1c9ba45136b4156556d94b33_s.jpgこんにちは、人材コンサルタントの小林毅です。

人材コンサルタントとして約10年活動しておりますと、いろいろな人たちに出会います。候補者、様々なクライアント企業、人材コンサルタントの同僚たち、そして他のビジネスの起業家です。

特に人材コンサルタントの同僚と起業家は価値観も含め、全く相いれないと思う人が多くいます。

まず人材コンサルタントですが、初めからこの業界にいるという人より、他のビジネスを経験して飛び込んできた人が多いように思います。前職のヘッドハント会社においては、外国人ばかりだったので、文化・価値観の違いなども含め、驚きの連続でした。今まで私が持っていた常識というものが破壊されるくらいで、なぜこの環境で働くのだろう?と自問自答を何度もしていました。

他のビジネスの起業家も、このアイディアでどうやって稼ぐのだろう、と疑問に思う人たちも多く、本当にこんな状態で大丈夫かな、と心配になるくらいです。職業柄、人の年収を想定することが癖になっているので、どう考えてもビジネスとして成り立っていないという目で見てしまいます。

しかし否定ばかりしていると、何も得ることはないとも思うので、それは自分が知らないだけなのではないか、という気持ちも持つようにしています。

私が今まで歩んだ道というのは、全体でみるととても限定されたものでしかありません。よって、そこで受け入れることができなければ、自分自身の領域も狭めているように思えてしまうのです。

人は決まったことや自分の知っている範囲に対して安堵感を持つと思います。その範囲に当てはまらないものがあると、拒絶反応を持ち、否定してしまうのです。それは年を重ねるにつれ、顕著になってきます。

他を受け入れることができないことを「老化」というのかもしれません。

私の好きな漫画、「蒼天航路」にこのような描写がありました。

かつて中国を統一した秦の政は、自らを始皇帝と称しました。彼は世の中は自分が創造し、絶対的な存在たるを志向しました。一方、中華圏外の北方異民族について、受け入れることができず、万里の長城を築いています。

これは、自分の能力の限界線を引いているとも言えます。

この瞬間、始皇帝の他を許容できるだけの器が決まってしまったというのですが、おそらく老化が一つの原因だと考えます。

自分の知らないこと・合わないものを拒絶するか、興味をもって受け入れるか。私はまだ自分は若いと思っているので、後者にチャレンジしています。