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暴走する人

2016年02月11日

d224aefc8906fa7f080630ca886b138b_s.jpgこんにちは、人材コンサルタントの小林毅です。

上司にとって、部下が暴走するほど、怖いものはありません。

自分の判断で相手方と約束してしまい、会社に損害を与えるということがとても恐ろしいのですが、そのような部下を持つと、常にそのリスクを想定せざるを得なくなるのが上司のストレスとなってしまいます。

一方、マニュアル人間、というネガティブな印象を受ける言葉がありますが、それよりはマシであると主張する人がいます。しかし、私はこの暴走人間とマニュアル人間は同じ性格を持っていると思います。

社会、そして組織という、多くの人で構成されている環境下において、多くの人が快適に暮らすことができるためにルールがあります。国でいえば法律、会社でいえば社内規定、そして学校では校則です。

もしそのルールが無くなると、いわば無法地帯となりますから、好きなことをやったもの勝ちとなってしまいます。私がいたヘッドハント会社の辞める直前は、まさにそのような雰囲気でした。

ルールを破る人がでれば、守る人はバカバカしくなり、皆ルールを破るようになり、その組織は崩壊します。所属している人は、なるべくならそのような環境になることを避けるため、個々の常識や裁量により、ルールの枠内で解釈をすることになります。それをセンスといいます。

暴走する人は、このルールの解釈を超えてきます。マニュアル人間は、このルールの意味を捉えきれていません。一言でいえば、センスが無いのです。

暴走する人・マニュアル人間共、ルールの枠内での解釈ができず、組織に迷惑を掛けるのです。例えば、聞かなければいけないことは聞かず、どうでもいいことを質問してくる、という現象です。また、自分では火が消せない状況になって初めて、上司に報告をしてくる、という現象も起こります。

聞くべき時に聞き、問題点を先回りしてリスクを最小限に抑える。これはビジネスパーソンであれば当たり前のセンスなのですが、それに欠ける人がとても多いのです。

部下の立場であれば、責任を取らなくてもよいので、この暴走という意味が分かりません。しかし、自分が上司や経営者になった瞬間、この問題に直面します。

このセンスを身に着けた人が昇進し、センスがない人は使われ続ける、そんな印象を受ける今日この頃です。