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結局は自分がどう選択したのか、というお話

2014年06月30日

村上春樹の小説に、このような話があります。

あるとき、船が難破してしまいました。そこで運よく助かった男と女がいました。二人はそれぞれゴムボートに乗り、海を漂流しています。幸い、船に積んでいた食料があり、しばらくは困らない状況でした。

そこで二人は今後のことを考えながら、まずは流れてきたビールで乾杯します。そして、今後どのような行動を取るかを話し合いました。

「私は陸を目指していこうと思う。」そう女は話します。

「いや、僕はこのまま助けを待つよ。」と男は話します。

その後、女は無事陸地に到着し、男は無事救助されました。この二人は、とあるバーで再会します。そして、お互いの行動について話をします。

女は、陸を目指しているときは絶望にも似た苦しさを味わいました。本当に陸地にたどり着くのかと考え、男と一緒にあの場所に残り、助けを待てばよかったかも、と思いました。一方男も、一人で海の真ん中で救助を待つことは、とても苦しく、自分も一緒に陸を目指せばよかったかも、と考えたそうです。

結果は救助されているので、同じですが、それは救助されたから言えることであって、それぞれが力尽きた可能性はあるのです。人生の選択にも似た話だと思いました。

さて、自分ならどちらの行動を取るだろうと考えてみたとき、陸地を探す選択をするだろうと思いました。確かに、残って助けを待つことも選択肢としては考えられますが、自分の運命は自分で決めたいと考えるからです。もし残るという選択をしても、やっぱり陸地を目指そう、考えを改めたとき、どれだけの体力が残っているだろうと思いました。

であれば、元気なうちに、体力があるうちに、自分の人生を切り開いたほうがいいような気がします。結果、残っていたほうがよい選択である可能性もありますが、それはあくまでも結果でしかありません。

転職に向いている人は、おそらく陸地を目指す人でしょう。残ることを考えるという選択はなく、自ら新しいことにチャレンジする、という精神が成功へ導く鍵であると考えています。