転職コラム

転職コラム

転職をお考えの方へ
転職コラム
採用ご担当者様へ

コンサルタント紹介

ホライズン・コンサルティング株式会社
〒104-0054
東京都中央区東日本橋2丁目28番4号日本橋CETビル2階
TEL:03-6271-0872
FAX:03-6856-2861
お問い合わせ

ビートルズもオーディションに落ちたことがある

2013年03月18日

20世紀最大のロックバンドと言われるビートルズですが、彼らも初めから才能を評価された訳ではありません。それどころか、オーディションに落ちたことがあります。

もともとリバプールという英国の地方都市で活動していて、ミュージシャンとして生きていくことは考えていたものの、全英デビューというところまではあまり考えていなかったと言われています。

ところが、地元の有力者であるブライアン・エプスタインが、その才能を見出し、彼らのマネージャーになることを志願します。そして、言います「君たちを必ず有名にする!」

地方バンドから全国区へ、という野心のもと、大手レコード会社からデビューするべく、ロンドンでのオーディションを受けることを画策し、ロンドン北部にある、デッカー社へと向かうのでした。

真夜中にリバプールからバンに機材を詰め込み、元旦の、寒い寒いロンドンへと向かいます。

デッカー社につくと、オーディションはなかなか始まりません。散々待たされた挙句、やっと担当者が登場します。

しかし、ビートルズの持つ機材があまりにもボロボロであったため、スタジオにある機材を使うように指示をされます。

演奏した曲は、3曲のオリジナルを含む15曲。選曲も彼らの多彩さを出すために、ブライアンが厳選したものであったということです。

しかしながら、いつもと違う機材、そして選曲、そして慣れない環境での演奏が、彼らに大きなプレッシャーを与えました。声もうわずったり、思うように指も動かない、お世辞にもうまくいったとは言えない出来でした。

そして2か月待たされた挙句に不合格通知。

理由は、オリジナリティがない、ギターを中心としたバンドはこれからは流行らない、などでした。ブライアンは再度掛け合い、エルビス・プレスリーを超える逸材である、と熱弁します。でも結果変わらず、その時に録音したテープだけが手元に残りました。

ブライアンは録音テープを持って各所に売り込みます。そのとき、EMIで目に留まり、一度会いたいということになりました。後に5人目のビートルズと言われた、ジョージ・マーティンが彼らの才能に気づき、そして正式デビューとなりました。その後の活躍はご存じの通りです。

このテープは、アルバム『アンソロジーVol.1』で聴くことができます。正直、後のビートルズからすると、出来は決して良くないことが聴き取ることができます。

さて、ビートルズ自体がこの2つのオーディションで大きく変わった訳ではありません。 落ちたことには大きな理由があるのです。

まずは、慣れていなかったということが挙げられます。いつも通りの演奏ができなかったことで、良いところがアピールできませんでした。

次に準備不足です。デッカー社で自分たちの機材が使えなかったことは、繊細なアーティストとしては致命傷だったと思います。オーディションを受ける姿勢という意味では足りていなかったのかもしれません。

そして縁がなかったということです。不合格理由は本当に?と思う内容です。しかしながら、当時のデッカー社の方針に合わないスタイルであったということだと思います。これが例え合格域に達していたパフォーマンスであっても、恐らく不合格だったと思います。

その後、彼らの才能を見抜けなかったということで、デッカー社の担当者のクビが飛んだということは有名ですが、EMIだからこそ、あそこまで成功したのでしょう。

面接に臨む姿勢として参考としていただき、また、面接で落ちたとしても、消化してほしいエピソードとして紹介させていただきました。