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早まってはいけない人生

2010年08月27日

3_photo01.jpgこんにちは、人材コンサルタントの小林です。

人は誰しもプライドを持って生きている、と思います。

人が成熟していく過程のなかでプライドの意義も変わると実感していますが、一方、未成熟な幼い人は、自尊心が高く、相手に対して切れやすい傾向にあります。

真のプライドではないと思うのですが、当人にとっては、譲れない価値感ということで、プライドという言葉で片付けます。

今まで私自身もその幼きプライドのために多く損してきたと思います。気が短い、頑固という言葉のほうが妥当かもしれません。
一方、その幼きプライドという言葉は意地という言葉が対極にあると思います。
ここが踏ん張り時、と思い、何とか我慢するときに使います。

意地とプライドのぶつかり合い、などと言う時はこのことを含んでいるのかもしれません。

さて、この不況下で多くの人がリストラされたりしています。あなたのポジションはなくなった、仕事はないのです、と言われ、期限を決められ平和的に辞めるという人もいますが(これは外資に多い)、間接的にやめる方向に持っていく、陰険な方法で追い込まれる人もいます。
国内系企業は、諸事情で首切りがすぐにできませんから、後者のやり方をとる傾向が強いと思います。
バックオフィスの人に営業をやらせるなどがわかりやすい例です。

そこでこんな仕事をやるくらいなら、辞めてしまったほうがいい、となり、自ら会社を去っていくよう仕向けるのです。なかなか厳しい局面ですが、雇われる身ですから、このリスクは常に付いて回ります。

この時、会社がすべて悪いと考えてしまえば、その地点で従業員は負けていることでしょう。そういう宣告を受けてしまった背景は何だったのか?という発想なしには、次の人生は見えてきません。
リストラ対象になるのは、決してみんながダメな人間ではありません。とても優秀な人達もその対象となっているのです。

優秀な人(と思っている人も含む)は、とかく自分に自信を持っているので、辞表を出すパターンが多いのですが、ちょっと待った、と言いたいですね。
優秀な自分が切られる環境にあるならば、他社も同様と考えるべきです。故、ここで早まった場合、この偏見に満ちた世の中で、路頭に迷う確率は非常に高くなってしまいます。

1年くらい食っていけるだけの備えがあるから、という理由ではちと弱い。このまま働かなくてもよい、と思える何かがあるならば、行動を起こしても良いと思いますが、そういうオプションは持ち合わせていないことでしょう。

コスト削減をしていきたい企業にとって、一番の足かせは人件費です。
自らが去ることによって、大いに貢献するならば、それは違うと思います。路頭に迷う人生を思うならば、小さいプライドなど捨ててしまったほうがいい。ここはひとまず意地を通し、踏ん張って欲しい、と思う訳です。

決して早まってはいけないのです。それほど、今の世の中はつらいと感じています。