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履歴書提出の是非について考えてみる

2016年05月13日

9e2c968dd7159233a004ca513acfe5c4_s.jpgのサムネール画像こんにちは、人材コンサルタントの小林です。

企業に応募する書類は、職務経歴書のほか、履歴書も必要な場合があります。この2点セットを当たり前のように提出していただくのですが、履歴書に関しては賛否があります。

例えば、性別や年齢、家族構成、住所、連絡先などが網羅されているものを選考の過程で出していいのかどうか。厚労省の指導では、あくまでも個人の能力によって採用の合否は出さなければいけない、ということなので、履歴書を出してしまうと、能力以外のことで落とされてしまう、という懸念があるのです。

一方、採用担当する企業側は、本音では見たいと思いますし、提出するのは当たり前だと思っている方もいます。日本の大手企業の人事担当は、履歴書がないと結構クレームです。外資系の人事担当は出来れば見たい、という姿勢です。

外資系のエージェントは、履歴書はほぼ送りません。採用の差別になるから、ということもありますが、企業が求職者に直接連絡を取られてはいけないという自衛本能もあります。

さて、履歴書を送って採用が見送りになったとき、求職者側は能力で落ちたとは思わない可能性があります。海外ではむしろこのことを懸念して、履歴書に類似した書類を敢えて受け取らない、ということもあるのです。

「私が既婚者だから落ちた」「子供がいるから落ちた」「年齢が理由で落ちた」などといちゃもんを付けられやすいからです。

そのことが通例化していたヘッドハント会社時代は、職歴書から年齢を推察するということをよくやっていました。

「この人は1994年に大学を卒業しているから、今が2008年だから、14年+22年で36歳かな?」という具合です。もしこの方が浪人や留年などしていたら、37歳とか38歳になる訳です。

また、女性だったら、結婚しているのかどうかも分かりません。ある外国人コンサルとの会話で、あの人はfamilyがある、と言っていた、だから子供もいるはずだ、と主張。でも私は、ご主人と共働きと言っていて、子供のことは言ってなかったよ、という回答。

さて、真相はどちらなのかな、という感じです。

外資は基本これでいいのです。採用の基準に関係ないからです。(本音は知りたいですが。。。)

この議論がある履歴書ですが、写真を貼るかどうか、ということもあります。ほとんどの方は、データで送付している段階では写真は貼っていません。そのことに特に大手の日本企業は、なぜ貼っていないのか?という疑問を投げかけてきます。

このような企業はちょっと中途採用慣れしていないな、と思うのですが、人事目線で見れば貼って欲しいと思います。なぜかというと、求職者のイメージが湧くからです。

実際はどうかと言えば、貼っている人は大体転職に対する姿勢がわかるかな、という印象は確かにあります。一般常識で考えたとき、履歴書に貼る写真は、正面を向いてスーツを着ていると思います。

ところが、最近は自撮りの写真を貼っている人が目立ってきます。更に、自分だけでなく、後ろに人が映りこんでいたり、明らかに室内で撮ったような写真だったり。はかま姿の写真や、コタツでくつろいでいるような写真もありました。

マジか!?と疑いたくなるのですが、毎年ある一定層で巡り合います。これは、常識もそうですが、面接に臨む姿勢ではないです。そんな人が活躍できるのか、という疑問は当然湧きます。

そう考えると、履歴書を提出してほしい、という人事担当の意図は、案外低い要求レベルなのかもしれません。