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経歴詐称をする人たち

2016年06月14日

こんにちは、人材コンサルタントの小林です。

経歴詐称は、最近某タレントの問題でクローズアップされましたが、人材採用の現場ではしばしば起こる事例でもあります。例えばどのようなことがあるかというと、大体以下のことになります。

職歴詐称の事例

・やったことが無い職務内容を書く
・やっていない役職を書く
・実績を割増する
・取得していない資格や表彰を書く など

これらはやや小さい嘘かもしれませんが、面接で必ずばれるので止めた方がいいと思います。ちょっと大きい嘘となると、以下が挙げられます。

・勤務実態がない企業を書く
・勤務実態があるのに書かない

勤務実態がない企業を書く人は、どういった気持ちで書くのだろうと疑問に思いますし、日本人ならほとんどがやらない行為だと思います。働いていない期間があると、印象が悪くなることはあります。しかし、働いてない企業を書く(期間を書く)ということは、ばれた瞬間アウトです。「あ、書類の記載ミスです。」ということで、逃げられることも無くはないでしょうが、心証としては低い評価になってしまいます。

最近はそのような人が一定数出てきていることもあり、企業側はリファレンスチェックを行い、在籍確認を行っていることがありますので、止めてほしいと思います。

一方、勤務実態を書かない人は、転職回数が多く見えるから書かない、という理由が多いと思います。書類審査の際、転職回数でのフィルターは企業で設けているケースが多く、それをクリアするためにわざと書かないのです。派遣会社での就業経験があると、そのような傾向は顕著になります。

また、使用期間内に辞めたということで、これは職歴にならないから書かない、という人に出会うことがあります。大体1年に2人~3人くらいです。この職歴にならないというのは、いったい誰が言ったのでしょうか?

面接する側から見れば、短期での就業では結果が残せなかったであろうという意味で、あまり評価をしない、というケースはありますが、だからといって、職歴から消していいとは言っていません。もし上記の理由で書いていない求職者がいれば、経歴詐称ということで、選考から除外される可能性が高くなります。

意図しなくて、本当に職歴として入れる必要がないと思っていたとしても、結果論で見れば企業からすればただの嘘つきです。嘘をつく人は何かある、だから経歴詐称でNG、ということになっても文句は言えません。

過去に私の同僚の人材コンサルタントがこの事例で内定が取り消されたことがありました。その方は、入社手続きの際提出した年金手帳で詐称がばれたのでした。本人はすでに現職に退職意思を出し、新しい会社で働くことを考えていましたが、行き場が無くなり、大変な思いをされたのです。同僚の人材コンサルタントは、自分の成績が吹っ飛んだこともそうですが、その求職者の受けた結末にショックを受けていました。

採用企業としては、一事が万事、この人は信じられない、という一点でした。致し方がありません。

海外では騙されたほうが悪い、という理屈もありますが、少なくとも日本の転職マーケットではクリーンにしておいたほうがいいことは間違いありません。その方も海外経験があり、外資系企業からの転職活動でした。

何はともあれ、そもそも言い訳をしなければいけない職歴を作ってはいけないといういい教訓でもあると思います。職務経歴書をよく見せたい、という努力はしっかりと行うべきですが、嘘をついてまでは決して行ってはいけないのです。