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優秀なマネージャーのお陰、少年野球の事例。

2016年05月06日

こんにちは、人材コンサルタントの小林です。06d5948e61cdf18c4ff7240c63ce7cc2_s.jpg

うちの息子は今年から中学生となりました。
部活動は、今まで続けてきた野球ではなく、陸上部を選択しました。と言っても、中学に野球部が無くなったため、選択肢が無かったこともあります。

野球部が無いなんて、私たちの世代では考えられないことです。それは少子化の影響もあるのでしょうが、子供たちの部活動に関する考え方が変わってきていることも原因かと思います。

例えば、野球が上手で、真剣にプロを目指している子供は、野球部には最早入らないそうです。地域のリトルリーグに所属し、そこで優秀なコーチの指導を受けて、甲子園常連校を目指す流れになっています。

考えてみれば、私の頃も学校の先生が顧問となっており、しかも野球には素人の人でした。

「俺は野球のことは知らん!」

高らかに宣言をしたとおり、やはり滅茶苦茶な指導でした。そもそも学校の先生が高度な野球の指導などできる訳がないのです。よって、リトルリーグへの流れはごく自然、ということになりますが、うちの子供は、リトルに入るまでの情熱がありませんでした。

ただ、もし野球部があっても、陸上部を選択していました。それは、少年野球をやっている頃に走ることが自分に向いていると感じたからです。

息子が5年生のとき、一つ上の世代は地域で最強でした。あらゆる市の大会で優勝し、県大会に進むくらいで、チーム始まって以来の偉業を成し遂げていました。それは一人の優秀な監督の影響がとても大きかったと思います。

その監督は、本当に細やかに気配りができ、子供たち一人ひとりの特徴を把握していました。課題も与え、その進捗チェックも行い、出来ている子供は褒め、さぼる子供にはさぼったなりの制裁を与えていました。制裁といっても、体罰ではなく、努力しない人間はどう評価されるのかを身をもって体験させるのです。

そこで選手みんなの意思を統一し、適度な競争をチームに入れていました。

うちの息子は、野球に対してはまじめに取り組んでいましたが、技術においては差がありました。親として、この子は運動が向いていないのではないか、と考えることもしばしば。

そんなある日、息子がチームで3番目に持久力があることを知りました。

その監督は、遠投、50m走、ベースランニング、障害物競争、持久走などの基礎体力をデータ化していたのですが、持久走で、最強と呼ばれていた6年生世代を交えて、3番目だったのです。

そのことが自信になったのか、その後、中距離を走る行事があると学校でも一番を取るようになり、本人も走ることに喜びを感じるようになりました。だから中学でも陸上部を選択したのでした。

今思えば、少年野球の監督が、分け隔てなく、子供たちの能力を計る機会を設けてくれていたからです。

「お前は足が速く、持久力があるなぁ」

そう声を掛けられた息子は、自信を持つことができたのです。野球が下手な子だな、という見方しかできない監督だったら気づかなかったでしょう。

もしドラの世界感がありますが、発想や取り組む姿勢から鑑み、この監督はおそらく自分の会社でも優秀なマネージャーなのだと思います。