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書類が通ってから志望動機を考えること

2011年04月19日

冗談ではない、本当の話です。

「この会社は何故応募したのですか?」

候補者と面談をし、このような質問をしたときによく聞く回答が、書類が通ってから考えます、というものです。このようなケースの勝率は低いと思いますし、実際そうです。

なぜこのようなことが当たり前に起こるのでしょう?

簡単に答えると、自己分析が出来ていないからだと思います。
今までの自分の経験がどうで、今後どのように成長したいか、ということがないため、自分のバリューがわからないのです。そして、これは多くのエージェント(例えばコンサルタントと営業が分かれ、企業ニーズを正確に把握していない大手企業とか、企業のことをあまり知らない外国人コンサルタントなどが挙げられます)が悪いのですが、書類通過率が平均1割とか2割だから、たくさん応募しましょう、というアドバイスをされるため、その言葉に踊らされてる候補者が結構いると思います。

可能性がある企業に藁をもつかむ気持ちで応募する。この地点で転職は失敗していると思います。

特に中途採用の場合、ステップアップを考慮するならば、自分のバリューを知らなければいけません。何が得意で、何に貢献できる、そしてここが足りないから伸ばしていきたい、それができるのが御社だと思う、違いますか?という理屈で動けば、志望動機は自然と出てきます。

孫子に言う、『彼(敵)を知り、己を知れば、百戦危うからず』です。

順番としては、己が先かもしれません。自分という存在を知っているから、大きな挑戦ができるのではないでしょうか。そして勝てない戦いはしない(30代半ばなのに、一部上場企業の部長職に応募するなど)ことです。

私はエージェントという立場ですから、このように考えられますが、当事者であれば、難しいでしょう。自分の評価は他人が決める、ということは何度かこのコラムでも言及していますが、他人から評価されない経験では、面接で勝ち上がることは難しいと思います。

志望動機なくても内定を得られる人もいますが、それはほぼステップダウンの転職だと思います。作戦なく、相手のことも知らないのに勝てたのは、相手が弱かったのですから。