自分のビジネスを持つということ
2015年12月26日
独立をして現在六期目を迎えていますが、いつになったら安定するのだろうと思ってしまいます。
独立した当初は、50歳くらいで早期リタイアをしたい、という目標を掲げていましたが、当分そんな状況にはなりそうにありません(笑)。
今はどちらかというと、長く働くことができる環境を手に入れた、という気持ちです。
昨今、東芝などが大きなリストラを発表しておりますが、それは働くという機会を強制的に奪われることでもあります。今まで会社に尽くしてきたけれども、働く場所がない、仕事がないと一方的に言われてしまうことは、とても厳しい現実であると思うのです。
今は60歳といっても、皆とても元気です。
元気ということは、パワーが有り余っているということで、まだまだこれから10年15年は働ける体力があるのです。しかし、60歳定年という他人が決めたことで就業機会を自主返納しているのです。
それが40代50代になる訳ですから、その後の長い人生をどう過ごすかということはとても大きな問題です。
私自身、26歳で初めて転職をし、その後3社経験したのですが、いつも安定は幻想であると考えていました。考えすぎだ、といつも周りから言われていましたが、基本的に会社を信じていなかったので、個人で自立できることを常に意識していました。
結果的に、在籍した4社のうち3社が企業買収されたので、私の懸念は現実のものとなった訳ですが、それは単なる偶然でしかありません。
そのまま何も起こらなかった可能性も十分あったのですから。
しかし、自分自身が何をするか、考えるか、ということは必要だったと思います。
組織に守られ、その中のみで実力を発揮できるというよりは、自分自身で1円でも稼ぐことができるだけのスキルを身に着けることが大切だったのです。
独立してよかったことは何か、と問われれば、自活できたこと、と答えるでしょう。長く働く機会を得ることは、実はとても貴重なことなのです。