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転職の動機に給与、はありか?

2015年03月31日

先日、面接についてあるコラムを読みました。それは面接官として面接している際、ある候補者より、転職の動機は給与を上げたいから、という話を受けた感想でした。

その方は、面接の常識として、給与面についてはご法度であるという先入観があったそうです。その考えですから、候補者からこのような言葉が出ることが想定外であったため、動揺してしまった一方、候補者のロジカルな説明に妙に納得感が得られた、ということでした。

そこで給与が上がればどの会社でもいいのか?と質問したところ、以下の回答があります。

「当然そういうことはありません。しかしながら、やりたい仕事をいくら望んでも、100%満足できる仕事は与えられないのが組織だと思います。そういう環境下でも、私は一生懸命仕事をします。であるなら、給与は高いほうがモチベーションは維持できると考えます。」

その面接官はなるほど、と思いつつ、このモチベーションで果たして良いのかという判断がつかなかったと書かれていました。

この面接の結末は、無事採用になるのですが、会社の社長の一声でした。面接官が社長に報告を入れたところ、「この人採用だね。」とすぐに回答したそうです。

社長曰く、この候補者のモチベーションははっきりしていて、目的意識も明快である。こういう人物は成果を残すから、迷うことはなにもない、と言われたそうです。

さて、私も候補者の方に面接のアドバイスとして、NGワードの一つに福利厚生、待遇面を自ら聞いていはいけない、と伝えます。なぜなら、面接ではそれまでに伝えることがたくさんあるからです。

よって、「私の希望年収は最低でも800万以上です」「有給消化はしっかりとできますか?」という類の質問は極力控えるべきと考えています。

ただし、転職の動機について給与が来ることは悪くないと思います。

私は候補者に同じように、5年後、10年後のビジョンを語ってもらいますが、年収の目標を語る人はかなり有望であると考えています。40歳までに1000万円は稼ぎたいです!と考えている人は、どうすれば1000万稼げるだろう?と話が出来ます。

今の会社にいても稼げそうにない、今のスキルでは難しい、業界水準で考えるとどうしても抑えられる傾向にある、と色々と問題点が出てきます。

例えば現職では無理と言う場合を掘り下げると、40歳のマネージャークラスが800万くらいなんです、しかも当社は40歳でマネージャーは無理で、なれる人も一握りです、となると、30歳くらいの担当者は将来に希望を持てません。

であれば、他社に活路を見出すしかない、となります。そこに、他社で評価されるスキルを身に着ける、という発想となり、結果として、その候補者はモチベーション高く、結果を残す可能性が高いと考えます。

危機意識が強ければ、現状には満足しませんし、その気持ちが結果を残すエネルギーとなると思います。

目標を立て、その目標にたどり着くまでのプロセス管理が出来ている候補者は、5年後10年後の成長に向け、日々仕事に結果を出し、それを評価され、結果として給与を上げていく、という候補者は、自社、他社において引く手あまたです。