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与えられた時間をどう過ごすか

2013年10月01日

職業紹介責任者講習の講師を始めてから7か月ほど経過
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月2回のペースでおおよそ1回20名くらいの前で約3時間ほどお話をさせていただき、私にとって有意義な時間であります。自分で得た知識と経験は、人前で話すことで形になり、整理されてまた頭に残っていくため、刺激も受けています。この講義は可能な限り続けていきたいと思っています。

この講習を受けにくる人たちは、人材ビジネスに携わる人もしくは携わっている人です。この講習を受講することで修了証を受け取り、紹介業を行うことが出来ることになります。人材紹介業は、人を取り扱うビジネスですので、高い意識を持って取り組まないといけません。取扱いを間違えれば、大きなクレームを生み、それが社会問題にも発展しかねませんので、そのあたりは厚生労働省や労働局などの担当者から我々もきつく指導を受け、講義に盛り込んで話をします。

さて、講義に参加する人たちの人材ビジネスに対しての携わり方もそれぞれであります。私のように独立してビジネスを立ち上げる、という方もいますし、会社の命令でとりあえず聞いてこい、と言われたであろう人たちもいます。この両者には大きなモチベーションの差が存在します。これは見ていて一目瞭然です。

ビジネスとしてしっかりと頑張ろうと思っている方は、目が真剣ですし、よくメモを取ります。休憩時間には質問をされたりしますので、こちらも可能な限りお話したいと思って接しています。

一方、社命などで仕方なく来ている人たちは、早く時間が過ぎてくれないかな、という表情で、下を向いたり、ボーっとしていたりと、つまらなそうな雰囲気で、その顔から表情が消えています。

こういった人たちは、毎回必ずいます。どんな話をしても食いついてきません。とにかく無表情です。

講義が終わった後、このような人たちは、何を目的に参加しているのだろう?とスタッフの人たちと話をします。会社内で人材業をやっているので、仕方ないから行かされた、という感じかな、と想像したりします。

モチベーションが低いと、聞きたくもない話を一日聞かされる訳ですから、彼らにとっては苦痛以外の何物でもないのですが、少なくとも、人材ビジネスに関わる人たちなのですから、このような姿勢でいいのだろうか、とすごく疑問に思ってしまいます。

私がこの講義をやろうと思ったきっかけは、人材紹介業のボトムアップを考えてでした。時々候補者やクライアント企業から、紹介会社のレベルが低すぎる、という愚痴にも似たお話を受ける度、同業として情けなくなってしまう自分がいました。

レベルが低い会社やコンサルタントは、自然消滅します。ただ、自然消滅する前に、さんざん市場をかき回していきます。そうなると、どんどん紹介会社の地位は落ちていきます。

それが自分が身を置く業界では、余りにもさびしいことです。

その想いから講義を始めたのですが、こういったモチベーションが低い人たちが無茶な紹介業をするのだろうと思ってしまいます。とりあえず紹介して、転職させればいいのだろう?という気持ちで仕事をしているのでしょうね。これが候補者とクライアント企業のニーズに応えていれば何も問題はないのですが、恐らくクレームを貰うコンサルタントになるはずです。

人材ビジネスで生計を立てようと考えたのならば、プロフェッショナル意識を持つ必要があります。人を扱う仕事に、これだ、という答えはないと思います。故、日々多くの方に接することで、その方々から学んでいき、自分のスタイルを築いていく、そして実践して、成功や、失敗を繰り返す、の連続です。比べると、上手くいかないことのほうが多いです。私が今まで携わった仕事でも、一番難しい仕事であると思っています。一方、これほど成功したときに達成感を得られる仕事もないだろうとも感じています。つらいことを乗り越えて得られた達成感、それを得るために毎日過ごしていると言えます。

私が目指す講義の中身は、いろいろな事例などを盛り込んだ内容をお話することで、少しでも何かを感じ取ってもらい、自分の仕事に活かして貰いたい、という一言に尽きます。つらい仕事だから、辞めたいと思うことも日常でしょう。でも、成功したときはこれほどいい仕事は無いですよ、というメッセージを込めたい、という想いです。

無駄な3時間だった、得るものは何もなかった、そんなことは人生においては無いと思います。何かを得たいと思わない限り、何も得ることはできないと思うのです。

与えられた時間の過ごし方一つで、気付きの数も変わり、よりプロフェッショナルとして成長できるはずと私は考えています。