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ものの捉え方ひとつで人生は変わる

2015年09月02日

就職・転職活動において、学歴は大切な要素です。
偏差値の高い大学を卒業している人は、そうでない人よりも有利であることは間違いありません。これを最近、学歴フィルターという言葉で表現されていますが、不公平だという意見もあります。

しかしながら、それも一つの価値観であり、そのような選考をする企業が存在するのですから、諦めて受け入れるしかないと思います。そこに文句を言って立ち止まるより、そうでないライバル企業に行って、その会社を叩き潰すくらいの気概を持ってほしいと思います。特に競争が激しいグローバルマーケットを生き抜くには、多様化した価値観が無いと厳しいのです。

その証拠に、かつての老舗企業の没落が目につくようになりました。

このような乱世の世にはメンタルタフネスなストリートスマートが求められていると思いますから、経験を積んでいけば、挽回の余地はまだまだあると思います。

さて人材紹介の仕事をしていると、いろいろな候補者に出会います。特に私は企業法務を得意としていますので、学歴が高い人と出会う機会は多い方だと思います。間接部門、特に法務は、法律を取り扱う仕事なので、高い知識と経験が求められますので、企業も当然学歴を重視しています。

私は司法試験にトライするような人たちはそれだけで志ある素晴らしい人たちと思うので尊敬の念を抱きます。それは天から授かった才能ですから、是非ともその能力を発揮してほしいですし、その機会の場を提供したいと思っています。

ところが、中にはこんな候補者がいます。

高校は日本でも有数の進学校で、毎年東大合格者をたくさん出すような学校を卒業されていましたが、二浪してから中央大法学部に進学されます。中央大法学部といえば、毎年多くの司法試験合格者を出すトップ校の一つです。

しかしながら、その候補者は、中央大に進んだことがコンプレックスとなり、本人の言葉を借りると、それ以来下を見ながら生活している、ということでした。自分が目指していた道から大きく逸脱している現状を悔いているようでした。

一方、私が企業に紹介する候補者には、多くの中央大卒業生がいます。転職活動でも、それこそ東大法学部卒のライバル候補者に競り勝つことも多くありました。能力において劣っているということは全くないという実例です。

同じ大学を卒業しているのに、この差って何だろう?と思うのです。人生は長いものです。大学受験は一つの山場であることは間違いないですが、しかしすべてではありません。 

そこで色々と考えてみると、恐らく手段と目的の問題なのではないかと思うのです。

前者は、恐らく目的が東大に入ることだったのでしょう。後者は、法律を学ぶことが目的で、その手段として法律系の有名校に行くことだったのだと思います。よって、それが東大でも、慶應でも、早稲田でも、中央でも良かったのだと思います。

もっというと、それよりも下位と言われている大学に進学することになっても、受験予備校に通うなどし、何とか司法試験合格を目指したと思います。そして、結果が伴わなかったとしても、しっかりと切り替えて、新たな道を模索してきたのだと思います。

前者の人は、恐らく小さいころから周りの期待が高かったのでしょう。その期待がプレッシャーとなり、それが自己の人格否定まで行き着いたような気がしています。

繰り返しますが、人生は長く、その道はまっすぐではないのです。曲がりくねっていて、時には崖のような場所もあります。予想などつくはずも無いのです。それを辛いと思うか、楽しいと思うかで、見える景色も変わります。

前者の人に、もし、大学受験に失敗したときに出会ったとすれば、こう言ってあげたいです。

『悔いるよりも、反省をしたほうがいい。そして今を受け入れ、今後何を目標にし、新たなチャレンジをするかを考えた方が人生は楽しい。』

失敗したことを悔いても、何も得ることはないし、そんな時間こそ勿体ないと考えるべきだと思います。