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正社員と契約社員

2014年02月21日

最近、外資系企業を中心に、契約社員の案件が増えてきています。理由は、予算の関係や企業方針ということが挙げられます。

両者の違いは、条件面ではあまり差はありません。ボーナスがないという場合もありますが、正社員と同様な待遇であることも多く存在します。もっと言うと、正社員であろうが、解雇予告があると、契約を解除されることも例としてあります。そうなると、待遇面では両者の違いはあまりないのかもしれません。

しかしながら、契約社員という響きは、どうしても不安定をイメージしてしまいます。期間が終了してしまうと、延長してもらえないかもしれないし、有期雇用期間で最長何年という縛りもあったりすると、候補者としてはやはり躊躇してしまうことになります。

私自身もかつての転職活動で、このような状況に陥ったことがあります。やりたい仕事は契約社員での待遇でした。内定が出るまではその企業に行こうと思っていましたし、実績を出す自信もありました。そして何より専門性を高め、将来の人生設計をするためにはその選択肢しかなかったのです。ところが、選んだ会社は別の会社でした。そこは正社員の案件という以外、何の魅力もない会社でした。もっと言うと、仕事内容すらあまりわかりませんでした。

なぜそのような選択をしたのか?それは正社員という響きに負けたからです。急に契約社員という立場が怖くなり、99%決めていた自分の気持ちを、180度変えた結論を出してしまったのです。

その後どういう道を辿ったかといいますと、その正社員の仕事はわずか8ヵ月で辞めてしまいました。一生懸命仕事をしていたと思います。ただ、前職を辞めてまでこだわった生き方と逆行するその仕事は、やはり合わなかったのです。

正社員の仕事を辞め、この人材ビジネスに飛び込んだのですが、8ヵ月遠回りしたツケはとても大きいものでした。それを取り返すためにがむしゃらに仕事をし、現在に至っていますが、言いたいことは、やりたい仕事を選択したほうが頑張れるということです。

雇用環境にこだわり、余り気乗りのしない仕事をしても、すぐに辞めたくなります。当たり前なことなのですが、結論を出すときの人間は、本当に弱いものなのです。この仕事をしていて、このような事例にいくつも遭遇しますが、客観的なアドバイスをしても、候補者は混乱していて聞き耳が無い方が多いです。

しかし、自分のやりたいことを覆して選んだ安定は、実はとても不安定な選択であるのです。正社員でも、長く続かなければ全く意味はありません。大切なことは、自分がどう仕事と向き合って成長できるか、その環境はどこにあるのか、ということだけだと思います。

人間は間違った選択をする、実体験を通じて常にそう思ってます。