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HistoryはHis Story?

2014年06月17日

あるテレビ番組で、英語のHistoryは、His storyである、ということを言っていました。彼の物語、ということで、彼とは誰か?それは勝者である、故、歴史は勝者の物語である、と説明していました。

確かに、歴史を紐解いてみると、英雄と言われる人物、世界をリードしてきた国々は、強大な力を持ち、その力で世の中を支配してきました。そして、やがてその力が衰えると、新たな力を持つ人物や国が現れ、次の秩序を築いていくことになります。

その勝者の理屈で世の中が支配されるのであれば、その力に屈しないように自衛の為の軍隊を持つことが必然になってきますが、その力があるが故、自衛軍が侵略への力となることも、歴史の一つの事実であります。

今は、かつての勝者であるアメリカの力が衰え、新しい勝者となるべく、中国が台頭しようとしていますが、その力はどのくらいの大きさになっていくかは想像するしかありません。ただ、今までの歴史のように、同じことを繰り返すのか、それとも、違った形で歴史は創られていくのかはわかりませんが、しっかりと周りを見ながら、上手く振る舞えるよう、情報の収集は必要と考えます。

さて、職務経歴書の経歴を、historyと表現することがあります。それではhistoryを伺います、と面接官などからお話を受けた方も多いことでしょう。このhistoryを上記のような解釈で考えると、職歴書に乗っている経歴は、勝者の物語になっているべき、となります。

勝者の経歴とは何か、と考えれば、所属していた組織でしっかりと実績を上げ、成果が見える形で作られなければいけません。面接官から、成功談を語ってほしい、という質問はよくあります。その成功談を語るためには、所属していた組織での実績をしっかりと反映したものを用意しなければいけません。

そしてそこで得られたこと、組織に貢献したこと、残した具体的な数字などが明確に伝えられるかどうかが面接においての成功の鍵であると感じています。

加えて、2社以上の職歴をお持ちの候補者であれば、その流れが勝者、成功者へのステップを踏んでいるべきであるとも言えます。転職に対する動機は何か、新しい会社で得たいものはどう考えたのか、という決断に至る経緯が非常に大切だと思うのです。

ただ何となく転職した、給与が下がったから転職した、など、動機に説得力がないと、相手に響かないですし、勝者の歴史を作り上げることもできません。今まで書類選考で落ちたことが無かったという候補者が、あるとき、急に書類が通らなくなることがあります。それは面接官である読み手が、その候補者のhistoryを勝者であるとは考えることが出来なくなったからです。

尻すぼみの経歴、と揶揄されることがありますが、恐らくこのような考えがあるからでしょう。キャリア形成はしっかりと意識しないといけません。