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圧迫面接に屈しないために

2014年11月04日

こんにちは、人材コンサルタントの小林です。

ad1206cc20e8b5228981a178360dcca0_s.jpg企業が行う面接のひとつに、この圧迫面接があります。候補者側からもっとも嫌がられており、不愉快にさせられる面接方法であります。

どのような種類の圧迫面接があるかと言えば、軽いものからパワハラ、セクハラとも取れるような厳しいものもあります。特にハラスメントとも取れるような面接スタイルは、候補者から話を聞くだけでも耳を疑うようなものもあります。例えば、面接の冒頭に、当社はあなたに期待することはありませんが、何か話すことがありますか?というものや、女性の候補者に対して、その場で今着ている服を脱ぎなさい、という感じです。

当然、面接官とすれば、その質問に対して意味を持っているはずです。逆境にさらされたとき、どのようにその場を潜り抜け、解決する能力があるか、などや、取引先を想定してそのような質問を受けても、動じないくらいのメンタルタフネスを求めているから、という理由があるということです。

ただ、上記のような質問は20年くらい前までなら、ギリギリ容認されていたかもしれませんが、昨今では法的問題に発展してしまう恐れもありますので、随分少なくなってきているはずですが、尚、候補者から聞くこともあるので、とても驚かせられます。

余談ですが、面接官が聞いてはいけない質問というのも労働局から指導されておりますので、面接官もしっかりとキャッチアップしなければいけません。例えば、政治信条についての質問(先日の選挙でどの政党に投票しましたか?)や、出身地、民族、性別、家族構成など、本人の能力とは関係ないことを聞いてはいけないと言われています。結構、そのことを知らずに聞いている面接官もいるので、是非とも気を付けてほしいものです。

さて、今回については、どちらかというと真っ当な質問であるけれども、候補者にとっては厳しい内容、を考察していきたいと思います。職務経歴書を見て、過去の経験について突っ込まれたり、退職理由や志望動機の回答に関して否定的な意見を受けたりと、本人がどう反応すればよいか迷ってしまう類のものです。

例えば部門面接ではとても和やかであったのに、役員面接のときに転職回数の多さを指摘されたとき、候補者とすれば、そもそも論であり、それを承知で面接も合格してきたのに、なぜこのタイミングで聞かれなければいけないのか、と思ったりします。

また、話を聞くと、自分はチャレンジャーのつもりでトライしており、部門ではその気持ちが高く評価されたにも関わらず、次のステップで、未経験でなぜ応募してきたのか、と言われたり。

候補者としては、面接官はレジュメを読んでいるのか、前回面接官からフィードバックは受けていないのか、と瞬間的に思ってしまいます。想定外の質問なので、上手く回答できず、候補者によっては面接中に諦めてしまう方もいらっしゃいます。

ただこれを圧迫面接と分類すれば、何とか切り抜けられるのではないでしょうか。そもそも圧迫面接は、良いと思った人に対して行われるものです。例えば商品を買うという行動において、購入しても良いと思ったとき、確認作業をすると思います。対象商品が高ければ高いほど、その傾向は強くなるはずです。

人材を採用する、ということは、企業によっては賭けであります。失敗はなるべくなら避けたいと思っています。外国のように、雇用の流動化がしっかりとしていれば、クビにすることもできますが、日本は法律の関係で難しい、なので、厳しく採用活動をする、と考えれば、分かりやすいと思います。

面接官は確かにレジュメを見ていないかもしれません。しかし、大切なのは書類ではなく、今目の前に座っている候補者自身なのです。なので、敢えて厳しい質問をぶつけ、その反応を見ているのです。また、そう考えたほうがいいと思います。

結果、ただの意地悪面接官だったとしても、縁が無かっただけですから、そんなに気にする必要もないです。もっと言うと、例え意地悪な質問であったとしても何とか踏ん張り、良い結果が出ても辞退してやる、くらいに自分をコントロールするくらいの気持ちを持っても良いと思うのです。

面接には何かしらの意図がある、特に厳しい質問は先方が良いと思っているから、確認作業をしているのだ、と思うべきです。