人生の選択、について考えてみる
2016年01月25日
転職は人生における選択肢です。残るという選択、転職をするという選択。どちらを決めるにしても、あなたはリスクを負うことになります。
リスクとは、残るというリスクと転職をするというリスクです。
残るという選択をしたとき、リスクはないと思いがちですが、そもそも転職を考えたときの動機を考えると、結果残るという選択は、これ以上にないリスクを背負うとも言えるのです。
さて、この選択をする際、何を基準に選択すればいいのかを考えてみたいと思います。例えば条件が良い方を選択する、という考えがあります。年収が上がる、職位が上がる、など、現状よりもより良い条件があれば転職することに意義があるように思います。
ただ果たしてそれがリスクを超えたプロフィットとなるのかという視点も持つ必要あります。条件を上げることは比較的容易ですが、キャリアダウンしてしまっては意味がありません。
部長になったが名前だけだった、給与は上がったが、拘束時間が長くなった、仕事のレベルが下がった、と言う事例は数え切れません。何を持ってキャリアアップなのかという点は人それぞれですが、いろいろと考えると頭が混乱してきます。
ではいったいどうすれば、良い選択ができるのでしょうか?
ある人が、選択肢があれば、困難な道を選択した人の方が、人間として成長する、という話をしていました。困難な道を選択した場合、そこに至る課題や問題を解決するために頭をフル回転させる必要があります。
それを乗り越えた人は、一回りも二回りも成長でき、結果自分の評価を上げることに成功する、というのです。
これは私も激しく同意します。
楽な道を選択した結果、自分自身の価値を下げた人をたくさん見てきました。残るという選択をした人は、残るというリスクを考えていないと思います。また、逃げ出すように転職をする人は、転職したときのリスクも考えていない傾向もあります。
困難な道は登山と同じで、登っているときはつらく厳しいものです。しかしそれは登った人にしか見えない風景を与えてくれるのです。
過去にその困難を乗り越え、山頂の素晴らしさを言葉で語った人がいたとしても、実際に登った人しかわからないものです。
『山頂はどんな風景でした?』
このように聞かれたとすれば、『これは登った人にしかわからない』となるのです。
人生の選択で迷った時は、困難な道を選ぶ、という考えは覚えておいていいと思います。ただし、イチかバチかという博打的発想ではダメであることは言うまでもありませんが。。。