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LIFE 生命保険に対する低い認識

金融商品としての生命保険

では、生命保険とは、そんなに邪険にされるくらい、悪いものなのでしょうか?俗にいう、マルチ商法と同じような位置づけとなっているのでしょうか?Noと言いたいところですが、残念ながらそういう側面もあると思います。

原因は、前述の通りです。需要側のニーズがはっきりとしていないところで、何となく必要だからとか、しつこいからということで加入してしまうという今までの流れの影響です。そんな保険契約者の問題と募集人の問題で考えてみたいと思います。 

保険契約者側の問題

まず、生命保険に対する知識がほとんどないことが挙げられます。かつての私もそうですが、保険は必要だから入ったほうがいいと勧められ、また、セールスレディーがうっとおしいということもあり、簡単に契約してしまいました。しかしながら、これは日本人の特徴でもあると思うのですが、金融商品に対して、あまり関心がないという側面もあると思います。

一番は預貯金、その次が住宅、そして生命保険、損害保険、そして余裕がある人が株や投資信託などを購入するという感じです。これは金融商品のステイタス順とも言えるでしょう。

住宅は住宅ローンと団体信用生命保険です。団体信用生命保険は、要するに、ローン契約者が死亡すると、以後のローンがチャラになるというものです。

住宅は形あるものですし、夢も詰まっています。しかしながら、少ない頭金で35年ローンを組むという作業が、マネープラン的に如何に無謀かということは皆考えません。かつて住宅営業をやっていた立場で考えれば、頭金は購入額の半分は用意すべきで、住宅所得控除が終わったら、速やかに返済できるような計画が良いと思います。これが無理なら、少なくとも、元利均等払いでなく、元金均等払いを選択できるような金額をローンとすべきです。そうすると、元金が徐々に減り、負担部分が毎回逓減されてくるからです。

この知識がないと、家賃払うくらいなら住宅を買った方がまし、という議論は違うということに気づかされます。住宅ローンでの金利負担、購入後に掛かる諸経費、税金、そしてメンテナンスなど、出費は後を絶ちませんから。

そう考えると、頭金を貯めることが必要になるのですが、昨今の金利では、預貯金では全く期待できません。銀行に行くたび、定期預金の金利表をみて、笑ってしまうくらいです。

そうすると、その他金融商品となります。株や投資信託、外貨預金などなど、魅力的な商品は尽きません。一方でこれら商品は、元本割れというリスクが生じます。特に株などは直接的に感じることができます。100万円で買った株が、110万になることもあれば、90万になることもあります。もっと上がったり、下がったりすることもありますが、基本は資金に余裕があることが必要です。

私もかつてデイトレードをやっていた時期がありましたが、株は中長期だな、とつくづく身に染みました(笑)。

これら金融商品を考えると、生命保険はリスクもあまりなく、確実に保証を得ることができ、そしてお金も貯めることができます。これを知っていると、順番は、預貯金と並ぶ、魅力的な金融商品であることがわかるはずです。