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厳しかった2009年

昨年1年を振り返ってみると、大変厳しくも、多くのことを学んだというのが感想です。
社会に出てから15年ほどになりますが、営業関連の仕事に携わってきて、ここまで思う通りに事が運ばなかったときはありませんでした。
ハウスメーカーで厳しいと言われる営業をやっていた時も、必ず四半期では結果を残してきましたし、次の会社はB to Bでしたので、新規開拓もしましたが、基本既存のフォローを続けることによって、数字を作ることができてました。
ビジネスにおいて、ある程度の成功体験を持っていたので、どう振る舞えば結果に結びつくか、という目線で常に物事を見ていましたので、自分自身がしっかりとしていれば、何事も自分次第で上手くいくはず、と強く思いこんでいました。

ところが、2009年に関しては、ダメなものはダメ、というどうしようもない状況を体験しました。
この仕事を始めて今年で5年目を迎えますが、この仕事のみならず、数字的なこと、自分の処遇的なところも含め、惨めなときでした。そう、惨め、という言葉がぴったりでした。
今の仕事を続けることが果たしていいのか、ということを大変深く真剣に考えましたし、むしろ、会社からジャッジ(要するに戦力外通告)されたほうが楽になるかなぁと思い、モチベーションが下がっていた時期もありました。

一方、ただ単に投げやりになるのではなく、やれることをやってから、という想いも強くありましたので、自らの主張は通してきました。その結果、お前はどうなんだ!という逆突っ込みもされたりで、まあ、振り返れば色々ありましたなぁ、という気持ちです。

人生の底はなく、堕ちるとどこまでも、という主張は変わりませんが、今回はタッチしたような気がしました。底なし沼の脇にあった、固い底に触れたのです。これはラッキーだったのでしょう。
自らの主張をせず、ただ腐ることで、そして突然キレることで、早計なジャッジをもししていたら、底なし沼に転落したかもしれません。
そこを踏ん張れたということが、2009年の自分自身の成長と考えています。

さて、この仕事をしていることで、客観的に分析することが出来る立場にいるのですが、これからの日本を考えたとき、どの産業に属することが吉となるかはおぼろげに見えてきます。
そのインダストリーに属するか、もしくは、おこぼれをもらいながら、なんとなく体を保ち、生き延びる道を選ぶか、もしくは、今の自分を見ることを怠り、盲目的に生きていくか、などがよく見えます。

早期退職制度に応募してしまう人が結構いましたし、リストラされた人も大変な数でした。40歳半ばにして、子供あり、住宅ローン有りの人が、早期退職に応募した人の多さに驚き、何とかなるだろうと思っていて、ならない人がまあ、何と多いことか。
1年以上仕事をしていない40代も結構会いました。しかも、軒並み高学歴、高スキルでした。

ただ、共通することは、人物が弱い、自分の置かれた立場を受け入れられない、ということです。そのような失業者が多く、これからどうするのか?と心配もするのですが、こればかりは自分で解決しなければいけないことなのです。
一つの組織にロイヤリティを持って尽くすことは大変素晴らしいですが、一方で絶対的な会社がなくなってきている昨今においては、一種の危うさを感じてしまいます。
もし業務縮小となった場合、それまで組織にもたれかかっていた人は真っ先にリストラされます。

本当に実力がある人は、会社から見限られませんし、もし機会を失っても、すぐに次が見つかります。あとはどれだけこだわるか、という判断だけです。
そんな1年でしたので、自分自身も戒め、他責にしてはいけないと改めて思うことができました。それが固められたところが、2009年の成長です。しかもそれは、大きな成長となりました。一歩一歩大切に、しっかりと歩みを止めずに、この困難な環境を乗り越えていきたいと思うのです。

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