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趣味・スポーツ 悲運の名馬 ライスシャワー

淀に咲き、淀に散った関東の雄

5月半ばと言えば、そろそろ日本ダービーの季節になります。

ライスシャワーは僕にとって印象深い馬です。
なぜかというと、始めて僕に万馬券をプレゼントしてくれたからです。
それは1992年の日本ダービー、ミホノブルボンが逃げ切ったレースです。

このときはミホノブルボンが一番人気。しかしながら、距離適正が合っていない、ということが不安視されていました。
ミホノブルボンは血統的にはスプリンターで、ベストは1200~1600mくらい、ですから2400mのダービーは来るはずないだろう、とも言われていました。けれどもやはりそれを克服して結果を出すのではないか、そんな期待があったレースでした。

そんな盛り上がったダービーで、ライスシャワーはほぼ無印、ノーマークでした。

枠順は、ミホノブルボンと同じ7枠。だからこそ僕の目に入ったのでしょう。
そのときは職場仲間の依頼を受け、みんなの馬券を買いに後楽園のウィンズに行ってました。
みんなの馬券を買うとき、計算すると調度200円足せば端数がなくなる、という状況でした。この200円を使い、すべてお札で購入しようかな~、と考え新聞をみるとライスシャワーの父親が有名な種牡馬、リアルシャダイとありました。

『ま~ブルボンと絡めて買っとくか』
無欲で購入したおまけ馬券でしたが、得てしてこんなときに良い結果が出るのですね。

スタートと同時に逃げ馬のブルボンが鼻に立ちます。その後ろをライスシャワーが追う展開。レースを映すモニターに、両馬のゼッケン番号が浮かび上がります。まだ第一コーナーでしたが、『このままいけば取れるなあ~』そんなことを考えていました。

やがて、第三コーナーをまわって、東京競馬場の名物、大ケヤキを超え、第四コーナーへ・・・。
東京競馬場の長い直線(500m)にまさにスタートと同じ体制で飛び込んできました。

ブルボン先頭、ブルボン先頭、ライスシャワーも来ている、外からマヤノペトリュース!!。
そしてゴール番を駆け抜け。。。

頭が真っ白でした。

一着は一番人気、ミホノブルボン。二着はライスシャワーかマヤノペトリュースか?もしライスシャワーなら大当たり、マヤノペトリュースならば紙屑に。そして結果は?

鼻差でライスシャワーでした。
隣に立っていた見知らぬおっちゃんに『い、今の、万馬券ですよね?』と肩をゆすりながら聞きました。
『知るか!ブルボンがらみだからそりゃねーだろー!ちくしょう!』と冷たいセリフ。どうやらおっちゃんは負けていたようでした。

で、見ると295.8倍。200円が59160円になりました。
当時の僕の懐具合からいくと、とてつもない大金でした。初めて換金の際、『お金を数えています』という言葉。。。。感動!

それがライスシャワーとの始めての出会いでした。 

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