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趣味・スポーツ ワールドカップ南アフリカ大会

カメルーン戦を振り返って

喜ぶべき勝利でした。
かなり悲観的な憶測があり、メディアを始め、みな今回は3連敗ではないか、と思っていたところの勝利ですので、それは喜びようは大変なものです。
朝からどのチャンネルも同じ感じの内容で、ワッショイワッショイの大騒ぎ。
まあ、これがお祭りということでしょうね。

さて、冷静に試合を振り返ってみましょう。
特筆すべきは、FW本田でしょう。

以前から言われていましたが、日本はFWらしいFWは育っていない状況ですので、どうせ点が取れないなら可能性のある中盤を厚くするという意見を踏襲したような感じでした。
実際、本田はだいぶ中盤まで下がってきましたし、MFの動きと言ってもよかったと思います。
点を決めたのも、恐らく中盤であっても同じ結果だったというくらい、違和感もなく、見事に決めてくれました。

まあ、あれが岡崎や大久保だったら、枠から外れていたのだろうと思います。これも運があるということです。

基本、ゼロトップで、11人皆ディフェンダーという超守備的な陣形でしたが、サッカージャーナリストの杉山茂樹氏によると、考えうる最高のパフォーマンスだったということのようです。
ただ、色々と反省材料もあるのでは?とも思います。

今回は右のサイドバックに駒野が入りましたが、本職なので、今野よりはいいかなぁと思っています。
後半、駒野が2対1の状況に追い込まれた時も、下手に飛び込まず、我慢してコースを消したところで時間を遅らせ、中沢が間に合ったというシーンなどは、さすがだと思いました。
左の大久保は後半途中まで良かったですが、交代選手は矢野よりは玉田ではないか、と思いました。
それより先に、松井が岡崎と変わったことについては、ちょい意見がしたくなります。
個人的には、あそこは森本がいいと思いました。

運動量がどちらが多い、というよりは、得点の予感は岡崎より森本のほうがある、ということです。。
メッセージとしてベンチから出すには、もう一点取りに行くぞ、というものがあっても良いかと思うのです。
逃げ切りがよい、それはわかっている。だけど、つまらない試合、と各国が批判しているのは、及び腰で、超ディフェンシブな態度を貫いたからだと感じます。

そういう意味でも、もう一点!という熱いメッセージがあると、もっと面白いし、次へとつながると思ったのです。

また、カメルーンの出来が最悪でした。
試合前のチーム内ゴタゴタが原因だと思いますが、これも日本が持つ運なのでしょう。

さあ、次はオランダ戦です。
もし引き分ければ、すごいことです。そうすると、相手次第でもありますが、第三戦は引き分け以上でOKとなりますから。
ロッペンがでてくるか、などの注目点もありますが、負けても最少失点でお願いしたいと。
そしてデンマークはカメルーンに勝ってきますので(引き分けが最高のシナリオ)、最後、決勝トーナメントを賭けて、という例年にない緊張感で過ごすことができるのです。

これは我々にとってこの上ない幸せなことなのですよ。

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