趣味・スポーツ ワールドカップブラジル大会 試合レビュー
日本xギリシャ
こんなに悔しいゲームは久しぶりかもしれません。98年のジャマイカ戦、06年の豪州戦よりも悔しいかもしれません。確かに、まだ決勝トーナメント進出の望みは残っています。ひょっとしたら、ギリシャに勝って、勝ち点3を獲得するよりも、結果はよいかもしれません。ただ、不完全燃焼感が半端ないです。これではコロンビアには決して勝てないと思います。
まず、条件整理をしたいと思います。今回の結果を受け、グループCは以下のようになりました。
1位 コロンビア 勝ち点6
2位 コートジボアール 勝ち点3 得失点差 0
3位 日本 勝ち点1 得失点差 -1
4位 ギリシャ 勝ち点1 得失点差 -3
これでコロンビアは決勝トーナメント進出です。そのため、もう1チームが次戦で決まることになるのですが、コロンビアは控え組中心で来る可能性が出てきました。一方、ギリシャも勝てば決勝トーナメント進出の可能性があるので、全力で勝ちにいくでしょう。日本が勝っていれば、ギリシャは目標がなくなっているので、負ける可能性が高かったと考えれば、むしろ今の結果が良いかもしれません。
しかしそのためには、日本がコロンビアに勝利することが絶対条件となります。勝負は時の運、流れによるとはいいますが、条件面では良いということになります。ただ、これまでの日本の戦いぶりから考えると、勝利することはかなりむつかしいと思わざるを得ないです。
いいところは全くなく、特に、ザッケローニがいただけなかったです。彼はいったいどうしてしまったのでしょう?
前半でギリシャが10人になった段階で、日本はアグレッシブに行くことができました。ただ、相手も歴戦のつわものですから、すぐに対応ではなく、後半から徐々に、というところでは間違いなかったでしょう。後半開始から長谷部に代え遠藤を投入は理解できました。長谷部、遠藤とも90分できるだけの体調でないようですので、今の戦力では妥当なのでしょう。
次に、大迫を下げ、香川を投入、これも間違いではないと思います。事実、スタンドも含め、行くぞ!というメッセージは十分伝わりました。
しかし、3人目の交代がなかったことがいただけない。それどころか、吉田を前線で張らせ、パワープレーにもっていったことが、なぜだか理解ができなかった。。相手は、平均身長でも日本をはるかに上回る、フィジカルの強いチームです。パワープレーだと、どうしても競り勝てない状況であったはずだし、素人でもわかること。それよりも、10人でバテバテの選手を書きまわすためには、フレッシュなドリブラーが必要になるはず。残り5分の段階でもよかった。清武か斉藤学を出してほしかった。
結果は変わらなかったかもしれませんが、その可能性にトライしてほしかったというのが残念に思う原因であります。
どうも歴代の代表監督は、勝負師がいないように思います。考えたくはないですが、ザッケローニがギリシャのカウンターで負けることを恐れてしまったのであれば、次の試合どころではないでしょう。
ただ、思い当たる節はあります。ギリシャのコーナーキックが続いたとき、高さに負けて失点するかもという不安は確かにありました。そう考えると一発のカウンター狙いであったギリシャ、失うものがなかったギリシャの術中にはまったのかもしれません。
ただ、今日のギリシャは勝利には値しない、とてもラフでリスペクトのかけらもない、つまらないチームでした。その目線で見れば、他国から見た日本代表も同じかもしれません。リスクを恐れ、バックパスばかり行う、つまらないサッカーだといわれても文句はいません。
まあ、もう終わったことですから、あまりくよくよしてもしかたがないので、本当にわらをもすがるほど小さい可能性ですが、是非とも勝利してほしいと思っています。その結果、決勝トーナメント進出ができればよいし、たとえできなくても、僕たちの代表だ、と胸を張って誇れるような試合をしてほしいと切に願っています。