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LIFE 息子の大けがについて

術後の経過について

息子がいる病室には、完全装備でないと入室できません。手をしっかりと消毒し、マスクを着用します。入室の際は、インターホンで看護師を呼び出し、彼らの案内で部屋に入ることになります。その時は、他の部屋が見えないよう、完全にカーテンなどを閉めています。詳しい理由はわかりませんが、完全管理体制であることと、恐らく重症患者が多いので、他の部屋を簡単に見せないことなどがあるのでしょう。

部屋に入ったら、息子が寝ていました。カテーテルを挿入した足は紐で縛られています。看護師の話ですと、経過によってはまた手術をしなければいけないので、その時にすぐにできるよう、針を刺したままにしている、よって、動かなように縛っているのです、ということでした。

目を覚ました息子は、私たちを見ると安心したのか、手を差し伸べてきました。その手をぎゅっと握り、手術が上手くいったことに感謝しました。一番負担が小さい手術だったとはいえ、かなりショックを受けているだろうと容易に想像できました。事故でありましたが、なぜ自分に起こってしまったのだろうとも思っているでしょう。そんなことを想像しながらいると、また眠りにつきました。痛みどめに麻薬を使っているという説明でした。恐らくモルヒネなのでしょう。そんなことを聞くたび、やるせない気持ちになったのを覚えています。

救急病棟には4日ほどいました。ここは個室ですから、24時間付き添いができます。妻と交代で朝から夜まで付き添いました。その間、腹部が内出血状態ですから、薬が切れるとかなり痛がりました。食事もしばらくは出来ず、点滴のみで栄養を摂取していましたので、目に見えて痩せていきました。

4日が過ぎると、一般病棟に移ることが出来るようになりました。病院側からは、個室しか空いていないので、という説明でしたが、なんと1泊約3万円です。これがずっと続くと、かなりの負担です。さぞかし豪勢な個室かと思いきや、とてもガランとした暗い雰囲気の部屋で、これでは逆に子供が参ってしまうと思うくらいでした。そこで再度普通の部屋は空いていないのかと聞いたら、空いているのでそちらがいいですか?という回答。ん?、個室しか空いていないからという説明では?と聞き返すと、そうではなく、常に付き添いが出来る個室のほうがいいという判断でした、という回答。おいおい、そんなことは言ってませんが、というちょっとしたトラブルがありました。

移った部屋は5人部屋でした。いきなり大人数の部屋になりましたので、カーテン越しに色々と声や音が聞こえてきます。息子は窓側だったので、カーテンを開けると眺めもあり、空も見ることができたので、移って良かったと思いました。他の患者は、皆私よりも年配の人ばかりでした。そこらじゅう歩き回っているので、重病ではないようでした。回診や看護師とのやり取りを聞いていると、結構糖尿病患者が多いように思いました。長く入院している人もいて、かなりストレスが溜まっているようで、看護師や見舞いの家族に当たったりしています。それを横目に、おとなしくしている息子のほうが大人に見えました。