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LIFE 息子の大けがについて

そして緊急手術へ

これから緊急手術となるので、一応少年野球のコーチには報告しておこうとメールをしましたところ、慌てた様子で2名病院に来ていただきました。うち一人は医療関係の仕事をしている人で、今回の出来事がただ事ではないと瞬時に理解したようでした。

手術中、妻を含め4人で待っていましたが、コーチ2名のほうが神妙な雰囲気だったので、こちらが明るく接するようにしました。ただこれはやはり気持ちの負担が大きかったです。慌ててお越しいただいた気持ちは十分嬉しいのですが、同じように待たせてしまっているところで恐縮してしまい、何とかなるでしょう、という雰囲気を出さなければいけないという負担。ただ、夫婦二人では重い気持ちで過ごさなければいけなかったところに、気持ちを分散することが出来たという事実。どちらなのかな、と思いますが、面会謝絶になるときは、やはり家族に負担になるからだろうな、と今回の経験で思い知ったところでした。

恐らく2時間くらいだったと思いますが、無事手術が終了しました。医者に尋ねたところ、一番負担の小さいカテーテル手術で対応できたということでした。手術室から出てきた息子は、つらそうな顔をしていましたが意識はありました。そこから救命病棟に運ばれ、しばらくは絶対安静となりました。

手術後、担当医から改めて今回の件について説明を受けました。

「息子さんが運ばれたとき、血圧は60程度しかありませんでした。これをショック状態と言います。緊急で点滴をした際、良い反応が出たので、症状としては何とかなるかなという予想は出来ましたが、予断を許さない状態であったのは間違いなかったです。手術は、カテーテルで対応し、今は出血も止まっています。今後はしばらく経過をみていく必要があります。」

「脾臓ですが、中を開けて確認した訳ではないのではっきりとはわかりませんが、半分に割れているか、一部分が大きく避けているかという状況で、内部でブラブラした状況です。今後は血液が流れなくなるので、機能は回復することはないでしょう。ただ、脾臓は臓器としての役割は大きくないので、上手く回復すれば、健康上の問題はなくなると考えます。ただ、子供の頃は病気に対する免疫をつかさどる機能がある臓器であることが最近の研究で分かってきたので、その対応はする必要はあるでしょう。」

「今後の経過が良好としてもひとつ気になることがあります。それは今回動脈をふさいだことによって、動脈瘤が出来る可能性がある、ということです。血液が今まで通り上手く流れないことにより、血管にこぶのようなものが出来る可能性があるのです。もしこれが出来てしまい、放置しておくと、動脈瘤が破裂する可能性があります。もしそうなると、今度は開腹手術を行わなければなりません。」

このような説明を今度は冷静に受けました。我々も、手術が成功し、山を越えたという気持ちがあったので、落ち着いて説明を聞くことができました。改めて、重症であったことが分かり、段々と恐ろしくなってきた、実感が湧いてきた、という感じでした。