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LIFE 息子の大けがについて

診断は、脾臓(ひぞう)破裂。。。

そのような経緯を聞き、私も息子が戻ってくるまで待っていましたが、もうこれで会えないのか、という想いも頭のどこかによぎり、でも、そんなにあっさりとしているはずがない、と言い聞かせながら、じっと待っていました。

しばらくし、息子がストレッチャーに乗って帰ってきました。顔を見ると意識もあったので、上手くいったのだなと一安心をし、これで助かったと思ったのでした。ただそれは早合点だったのでした。その後、10分くらい経った後に医者に呼ばれ、今現在どのような症状なのか、という説明を画像を見ながら受けました。

「息子さんの脾臓(ひぞう)は破裂しており、そこから血液が腹部内に出血している状況です。この出血をこれから止める手術を行います。」

説明を聞いたとき、問題なく治るんだろう、と思っていましたから、はい、そうですか、という程度で聞いていたところ、説明をした医者の上司から、「これは結構重症ですよ。よくここに救急車以外で来れたな、という感想です。これからの手術はかなり大変なものになるので、覚悟をしてください。」と強く言われました。

カーテンの向こう側には息子もいるので、親としては動揺してはいけないという気持ちも強かったと思います。その気持ちが、私たちを冷静にしたのかもしれませんが、今思い起こせば、とても重い出来事であったのは間違いないです。

手術の目的は、何より出血を止めなければいけない、ということです。次に、なるべくなら、本人の負担を軽減したい、ということです。そこで選択されたのが、カテーテルでの手術です。これはモモの内側にある血管からカテーテルを挿入し、脾臓に血液を送っている動脈をふさぐ、という方法です。ふさぐためにはジェル状のものを使い、血管内部を詰め、そこから先に血液を流さない、というやり方です。

この方法が一番負担が小さいのですが、まだ子供であることで血液の太さ的に可能か、という問題があったようです。これが不可能であれば、腹部を切り、そこから処置をすることになります。その場合は、全身麻酔を掛けることになりますし、必要ならば、輸血も行わなければいけません。これはかなり子供には負担となってしまいます。そのような説明を受けました。

我々としては、何より助けてほしいという想いが先行していますので、どんな手段を使っても直してください、と回答しました。その際、いくつかの同意書も書かされました。内容を思い出すと、今でも涙が出るくらいのものですが、選択の余地はありませんでした。