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LIFE 息子の大けがについて

無事退院が出来、元の生活へ

2週間の入院で無事退院できました。私は以前生命保険のビジネスに携わったことがあり、そのときに病院経営を考えると2週間で退院に持っていく、という話を聞いていたので、まさにその通りだな、と思いました。保険の適用範囲が小さくなることが原因のようです。

入院の間、面会は一部を除き、基本的にはお断りしていました。理由は、手術の際にあった、周りに気を使った経験でした。余談を許さない時期を脱したとはいえ、面会でこちら側が気を使うのは嫌だなと思ったからです。

退院を決めるとき、担当医からいろいろと説明を受けたのですが、息子も同席しました。CT検査の結果、完全に出血は止まっており、どうやら動脈瘤も確認されないので、今回の怪我による再発はないだろう、ただ、安静にしていたため、肺に水が溜まっているので、これを取り除く必要があります、方法は簡単で、軽い運動をすれば、自然と体内に吸収されます、なので、退院されて、1週間自宅で安静していただければ良いと思いますが、どうでしょう?という感じです。

息子は入院生活にはうんざりしていたこと、また、面会で親が来るとはいえ、14時~20時という限られた時間だったので、寂しい気持ちが強かったところもあり、早く帰りたいようでしたので、退院することにしました。

退院し、自宅に戻った息子には、何でもしてあげたい気持ちでいっぱいでした。そこで今何がしたいか?と聞くと、アニメが観たいと言い、何が食べたいと聞くと、何でもいい、という感じでした。はやく普通の生活に戻りたい、ということです。

この何でもない日常にこそ、日々の幸せがあるのだと改めて思い知ったのでした。

それから1週間後のレントゲン検査で肺の水が問題ないレベルになったことにより小学校に復帰しました。約1か月学校に行っていなかったので、すんなり戻れるかが心配でしたが、思った以上にみんなに歓迎してもらえたようで、これも安心でした。ただ、定期健診の結果を見ないと、激しい運動は控えるように、ということですので、しばらくは体育の授業も、野球やサッカーも出来ませんでした。

そして先日、CT検査を行ったところ、動脈瘤は出来ていないことが改めて確認され、この点は心配ないだろう、ということ、また、ダメージを受けていた脾臓も、範囲がだいぶ狭くなり、機能を回復しつつある状況にあるということでした。結果、運動をしても問題ないだろうという診断を受けました。

ただ、体は回復しているとしても、本人の気持ちがどうなのかが何より気になります。特に怪我の原因となった野球はどうなのだろう、打席に立ったとき、また同じようなことが起こるのではないかという心配です。

これからも本人の様子をみつつ、経過に注意していきたいと思います。

今回、この件について書こうと思ったのは、誰にでも起こりうる事故だからです。ボールが脇腹に当たることは、いわばデットボールです。軟球なので、そんな大けがに繋がるとは誰も思わなかったことです。その油断が怖いと思いました。また、私もコーチの手伝いをすることもあるのですが、ボールをピッチングマシーンに入れただけで、子供に大けがを負わせる可能性が私にもあった、ということです。事故とはいえ、やはりコーチの精神面での負担は大きいです。事故が起こった時の処理の方法は、ある程度予測をし、どのように対応するか、という危機管理の意識を持つことの大切さも大きいと思います。

私は回復した息子にこう言っています。

「不幸にも事故にあってしまい、世が世ならば、お前は死んでいただろう。一昔前ならば、開腹手術となり、脾臓は摘出され、入院ももっと長かったと思う。それが多くの人の尽力で、最悪の状態から、最高の結果を得ることができたのは、お前に運があるからだ。当然、この怪我を乗り越えたお前の精神力も立派だと思う。この幸運に感謝し、未来に活かしていこう。」

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