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旅・歴史 備中高梁の旅

男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎

映画では蓮台寺として登場した薬師院です。この階段で寅さんはマドンナである竹下景子さんに出会いました。

映画では蓮台寺として登場した薬師院です。この階段で寅さんはマドンナである竹下景子さんに出会いました。

その後、男はつらいよ口笛を吹く寅次郎のロケ地になった薬師院へ。映画では蓮台寺として描かれています。私は男はつらいよシリーズは大変好きで、特にこの口笛を吹く寅次郎は好きな作品です。山田洋二監督も、この頃がスタッフや演者さんも脂がのっていて、とてもいい作品に仕上がったという評価をしています。マドンナ役の竹下景子さんを始め、若かりし中井貴一、杉田かおる、最初と最後にちょっとだけ出演するレオナルド熊とあき竹城などもいい味を出しています。松山城も目的でしたが、どちらかというと、このロケ地を訪れたいという気持ちのほうが大きかったのでした。

渥美清さんが登った石段、掃除をしていたお庭などをまじかに見ると、とても感慨深くなってしまいました。ほぼ当時のまま残っていました。

ストーリーを簡単に説明しますと、この高梁が寅さんの妹のさくらさんの旦那さんである博さんの実家、という設定でした。映画のストーリーでは、寅さんが岡山あたりを旅をしていたとき、ふと博さんの実家が高梁であることに気づき、そのお墓参りをする、というところから始まります。お墓参りを無事終え、さあ旅に出ようと思った時、お寺の娘さん(竹下景子さん)に気を魅かれ、一晩宿泊することになりました。

翌朝、旅立とうと挨拶をする寅さん。この時のやり取りはもう最高です。名残惜しいという竹下景子さんに寅さんはいいます。その気持ちに甘えるときりがありませんから、と。そこにハプニングが起こります。法事の予定があり、その迎えが来たとき、住職は寅さんと飲み過ぎてひどい二日酔い。とても法事には出かけられません。どうしようと慌てる娘さんに寅さんは言います。「私はガキの頃、寺の境内で遊んでいてお経を聞きながら育ちました。よろしければ私が代わりに参りましょう。いえいえ、心配には及びません。お経なんて誰も聞いちゃあいませんから。」

これがとても評判が良く、それからしばらくお坊さんの真似事をしながら寅さんは高梁に滞在することになります。その後、法事の為さくら夫婦が高梁に訪れ、そのときに寅さんとばったり。。。

とても面白い作品なので、お勧めしたいと思います。 

さて全体を通してこの高梁の町に感じたこと。それは、とてもみなさん暖かいというところです。自転車に乗っていたり、観光地近くにいると、行き交う人が気軽に挨拶をしてくれました。高校生くらいの青年が、コンチハ、コンチハと連呼するので、ああ、俺のことかと気づき、挨拶を返すこともしばしば。そのように教育されているのか、それが当たり前なのか、それはわかりませんが、とても気持ちが良かったですね。 また機会があれば訪れたいと思います。

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