Wanderlust 勝どきで働くヘッドハンター、小林毅の公式ホームページ

▼ 旅・歴史

▼ 趣味・スポーツ

▼ LIFE

趣味・スポーツ サッカー南米選手権

出場すべき大会なのか?

南米選手権は、アジアカップや欧州選手権などと並ぶビックイベントです。この大会の勝者は、ワールドカップ前年のコンフェデレーションカップに参加でき、前年に実際のスタジアムの感触を真剣勝負で体験できるという貴重な経験ができます。

そこになぜ日本が参加する予定だったかというと、チームバランスの関係で、招待枠があるからで、そこに日本が招待されていたのです。日本としてもわざわざ南米まで赴き、対戦するだけの価値がある大会ですので、私も楽しみにしていました。相手となる国々は、いわば自分たちの大会なので、負けるわけにはいきません。そしてアウェーの洗礼というレフリングもあります。サッカーは野球と違い、騙し合いを良しとするスポーツです。潔癖症の日本選手にとっては絶好の経験です。

しかし、震災によりJリーグの日程が変わり、南米選手権の時期を開けていたところに埋め合わせしました。Jリーグの興行を考えると、看板選手がいないチームの力が落ちるのは耐え難いことです。強豪チームであればあるほど、良い選手が多く、抜けられてしまうと、チーム力も下がるし、試合にも勝てないという状況になるのです。

そんな状況もあり、一旦大会辞退の意向を開催国であるアルゼンチンへ通知するという処置をしました。大変残念でしたが、致し方ないとも思いました。

しかしながら、アルゼンチン協会から、日本のための大会にしたいから再考してほしい、というラブコールが届きます。日本サッカー協会はそれを受け、再度調整を図り、正式に参加表明を行いました。条件として、海外組が中心で、Jリーグからは極力抑えた人選とする、ということです。

そのことは、個人的にどうなのだろう?と考えています。
出てほしいかどうか、というならば、出てほしい。でも、海外組を中心に、という点が気になります。昨年はワールドカップイヤーでした。そうなると、ほぼ休みなくで選手は今年戦ってきました。しかもその間、中途半端なアジアカップが入り、香川、松井がけがで戦列を離れました。
そしてまた南米選手権となると、特に欧州組は全く休みなしです。蓄積された疲労が爆発するのではないか、と恐れるのです。

香川は骨折がなければ、ドルトムントで中心選手で活躍し続け、ひょっとしたら、来年度はビッククラブで活躍することができたかもしれません。

代表の試合は確かに重要ですが、選手の年俸を払っているのは所属チームです。そこで無理をし、故障した結果、解雇という処分になれば、それこそ目が当てられません。であれば、選手が辞退すればいい、という理屈もありますが、選ばれて辞退できるほどの勇気はないでしょう。特に海外組で参加する、と決めてしまった訳ですから。

参加表明したからには、万全で臨んでほしいです。そして、世界中に日本は元気だとアピールしてほしいです。でも選手のコンディションを考えると複雑でもあります。