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LIFE 女性が輝く社会について考えみる

尚存在する、ガラスの天井

紹介業を始めて以来、多くの女性候補者をサポートさせていただいております。

特に私が取り扱う分野は、法務部を中心としたバックオフィスが多いため、必然、女性の候補者も多い分野であります。男性候補者と比して、女性候補者のほうが、若いころより自分自身のキャリアに向き合っている時間が長く、どのようなスキル、経験を積めば、長く活躍できるかという目線を持っているように思います。それは、男性に比して、中長期での活躍を視野に入れにくい職場環境があること、が大きな理由でしょう。

まず、日本企業に新卒で入社しても、同期の男性社員に比して、機会が制限されていることが挙げられます。

能力においては差はなく、むしろ女性のほうが高いケースも多いのですが、残念ながら未だにそのような差別をしている企業が多いと感じております。それはガラスの天井、と呼ばれ、上は見えているのに上がることができない大きなカベが存在しているため、ということです。

役員数においてもその差は歴然であり、どうしてもある時期を境にサポート的な仕事にシフトしている現状があると思います。

そのある時期が、結婚、出産にあたります。どうしても女性は出産・育児に時間を割かれ、仕事と正面に向き合えないという大きな障害が存在しています。私の妻も、出産後会社を辞めるのですが、育児保育なども考慮し、さらに育児に携わる時間を考えると、会社で働き続けるより、退職した方が良い、という選択でした。

託児所などに預けるために、会社近くへ引越しをする、家賃が上がる、さらにお金が掛かる、そしてさらに迎え等の問題で時短でフルに働けない、そんな色々なことを考えると、育児環境は厳しい状況でした。

それが嫌で、結婚または出産という選択をしなかった女性も多くいらっしゃいます。結婚・出産を意識する時期は、20代後半から35歳くらいが多いのですが、同時にその時期は仕事も面白いと思う時期でもあります。責任ある仕事にやりがいを感じ、がむしゃらに働いている時期なので、一時中断してまうことがとてもつらいと感じることも大いに理解できます。 

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