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旅・歴史 ハーメルンの笛吹男の謎

ペストとの関連性

濱田篤郎先生の本は、歴史的背景から検証し、どのように人類が病気を克服してきたかというところを詳しく書いてあるので、歴史好きとしてはとても面白い切り口で書かれています。

濱田篤郎先生の本は、歴史的背景から検証し、どのように人類が病気を克服してきたかというところを詳しく書いてあるので、歴史好きとしてはとても面白い切り口で書かれています。

次の説は、ペストです。

黒死病と呼ばれ、中世ヨーロッパの人口減の原因であり、しっかりと世界史で学ぶところです。

ペストが流行した原因は、ネズミです。特にクマネズミがペストを流行らせる原因とされていますが、もともとヨーロッパには生息していない種類だったそうです。主にはインドやマレー半島あたりが生息地だったようですが、それが十字軍の遠征によってヨーロッパにもたらされたということです。

十字軍の遠征が終わる頃にペストの大流行が始まります。おおよそ13世紀後半からなので、先のハーメルンでのネズミ大発生の時期と重なるのです。よって、多くの子供たちが居なくなったというよりは、ペストの流行により死亡したということではないか、ということです。それがこの物語につながったのではないか、というお話です。

ペストの大流行は、多くの人の命を奪いました。当時のヨーロッパ全人口の30%が亡くなったと言われています。そして次は魔女狩りに繋がってくるのです。

人類は大きな感染症を都度克服して、現在の繁栄を築いているのですが、克服すればまた新たな感染症が生まれてくるというのも現実です。

これまで、人類が克服してきた伝染病、感染症は数多く存在します。ペストに加え、コレラ、結核、ハンセン病、梅毒、天然痘、マラリア、黄熱病、発疹チフス、インフルエンザと挙げられます。一方、エイズや鳥インフルエンザ、最近はエボラ出血熱など次から次にと恐ろしい病気が現れてきます。その都度人類は、現れては克服という歴史を繰り返しているのですが、このようなサイクルは延々と続くのでしょうか。もしくは、何かに仕組まれて起こっているにすぎないのでしょうか。考えればきりがないですが、自分の身には起こらないと考えてしまいたい気持ちでいっぱいです。