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旅・歴史 ハーメルンの笛吹男の謎

少年十字軍との関係

少年十字軍(ギュスターヴ・ドレ画)

少年十字軍(ギュスターヴ・ドレ画)

私はこの話を子供の頃に聞いたときは、そんなに気にも留める話ではなかったのですが、高校生の頃、世界史の授業で少年十字軍の話を聞いたとき、この話が元になっているという説を聞くことで、とても興味を持ったのです。

この話に限らず、童話や昔話には、元になった話が存在するので、それを辿ることは面白いと思っているのですが、特にこの話は興味深く調べたことがあるのでした。

例えば少年十字軍の例で検証すると、十字軍の遠征が1096年の第一回から第九回の1272年まで行われているので、時期的にも近い。実際、フランスとドイツで少年十字軍は形成され、その志とは裏腹に、多くが不幸な結末を迎えることになりました。少年なので、十分な金銭も持たず、また、無垢なために騙され、奴隷商人に売られたなど、とてもつらい運命をたどっているのです。

このハーメルンの笛吹男の話でも、すべての子供がさらわれた訳ではなく、足の不自由な子供、耳が聞こえなかった子供、盲目の子供は残ることができたと言われています。

例えば、足が不自由であれば、皆についていけなかっただろうし、耳が聞こえなかったら笛に操られないし、盲目であれば、列についていけないからだ、と解釈できます。

しかし、奴隷という切り口で考えれば、使えない子供、だったため、おいて行かれたとも解釈できます。その切り口で考えると、中世では恐ろしいことが平然と行われていたのだと思ってしまいます。