旅・歴史 孤独のグルメ
とにかく食事にお金を掛けること
入店後、メニューと格闘しながら、何を注文しようか迷っているところ、となりが何を食べているか、どんな料理を注文するのか、などを独り言を交えて面白く描写をしていて、この時が何とも観ていて楽しい。場合によっては、常連で来ているお客からお勧め料理を教えてもらったり、店員のアドバイスがあったりと、食事を満足するレベルに持っていくために、いろいろな手法で制作側はアプローチしていきます。料理を選ぶとき、私はほぼ思いつきやひらめきなどですぐに決めてしまいますが、五郎を少し見習わなければと思ってしまいます。
五郎が一回の食事で注文する量はとても多いです。恐らく値段にすると、5000円分くらい食べていると思います。普通のサラリーマンではできない食べっぷりですが、五郎は家族もいないし、食事を愉しむ主義ですから、毎回このくらい使えるのかな、と思って観る時もあります。
私が起業するときに読んだ本に、どこにお金をかけるか、節約すべきところはどこか、など書かれたものがありましたが、その方も食事だけは贅沢をしろ、と書いていました。理由は、起業してしばらくは軌道に乗るまでは時間が掛かることを挙げており、売上が上がるまではとても大変であるので、つらい時期が長い、しかし、食が満たされていれば、何とか踏みとどまることができるし、良いものを食べると活力にもなるから、と主張していました。
五郎が食べる食事は、高価なものはほとんどありません。いわゆるB級グルメのカテゴリーに入るような、地元で愛されている味を堪能する、というイメージです。ただ、訪問先での食事ですから、そんなに何度も通えない、なので、勧められたものや気になる料理はトライしたくなる、という感じなのでしょう。
私も孤独のグルメで紹介されてお店に行ったことがあります。西池袋にある『中華家庭料理楊2号店』です。映像ではそれなりの広さがあるのかと思っていましたが、実際のお店はこじんまりとしていました。10人も入れば満席状態でしょう。私が訪問したときは、ランチタイムを少し過ぎていたこと、孤独のグルメの紹介から時間が経っていたことから、落ち着いて食べることが出来ました。そこで紹介された、汁無担担麺を注文し、五郎の如く、独り言を言いながら食しました(笑)。
今まで食べたことがない感覚で、辛いと聞いていたので覚悟していましたが、辛いというより痺れる、と表現したほうが良いと思いました。山椒が良く効いており、病み付きになる感じとでもいいましょうか、止まらないのです。大変おいしかったですね。量も十分過ぎるくらいで、お腹はいっぱいになりました。五郎はこれ以外に餃子ともう一品頼んでいましたが、普通の人1人で食べるのは多いと思います。私も五郎と同じく1人で行きましたが、2、3人で行くと、数種類シェア出来て楽しめるのかな、と思います。(孤独のグルメ、でなくなりますが。。。)
ちなみに井之頭五郎役の松重豊さんも、この汁無担担麺を食べたいため、プライベートでも良くいくそうです。