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趣味・スポーツ ワールドカップブラジル大会

なぜ盛り上がっていないのか。

理由はいくとか挙げられます。

まず、日本が勝つことが当たり前になり、アジア予選を突破できないかもしれない、という危機感が無くなってしまったこと。

かつては、中東のチーム、サウジアラビアやイラン、イラク、UAEやカタール、バーレーンなどの国は脅威でした。油断すると一気にやられてしまう、というくらいのイメージはあったと思います。ところが、最近はあまり感じません。

何故かと考えれば、彼らの実態が分かってきた、すなわち、それほど脅威に感じる必要もなく、日本の実力を発揮すれば、しっかりと結果がでることに気付いたからだと思います。同時に、欧州で活躍する選手が多くいる日本代表に、彼らが臆していることもあると考えます。サッカーの基準は欧州です。今は欧州のチームに有名な選手が集まってきます。そこでプレーしている中東の選手はまだまだ少ない状況ですからね。

そういった意味では、日本が成長している間、それらの国々は停滞していたとなります。そこが恐れすぎない、ということになっていると思います。

そして、オーストラリアがアジア枠に入ったことで、欧州と似たようなスタイルを感じることができるようになったことも大きいと思います。今まで不足していた情報が入るようになり、選手が自信を持ってきたということでしょう。

次に、サポーターの目が肥えた、ということが挙げられます。

このように強くなった日本代表だけれども、欧州サッカーなどを日常的に見ていると、まだまだ物足りないと感じます。成長した日本代表でも、欧州の一流のプレーを見ると、技術、戦術とも、不満を感じてしまうのです。例えば、日本代表のスタイルはポゼッションサッカーです。日本人の気質に合うサッカーは、ボールを長い間持つことです。敵に渡し、素早くボールを取ってカウンター、ということは、基本は得意ではないと思います。出来るだけ長くボールを持っていて、敵陣に攻め込んで置けば、ゴールにつながる確率は高くなります。それが日本の好みなのです。

そのようなスタイルを得意としているのが、スペイン代表であり、そのベースにある、バルセロナとなります。日本代表の目指すところは、バルササッカーであると考える人が増えています。故、そのバルサと比べると、大きく見劣りしてしまう、となり、日本代表のサッカーはつまらなく映ってしまいます。

そして、マスコミが飽きた、ということもあるでしょう。

これは日本人気質にも重なることですが、ミーハー的と言いますか、盛り上がったときは我も我もと騒ぎ立てるのですが、ある程度飽きてしまうと、もしくは新たな関心事が生まれると、そちらになびく、という傾向はあります。かつての野球、F1、若貴時代の相撲などと同じです。マンネリ化した今の日本代表に、マスコミが飽き、その根本には、日本人がサッカーに飽きてきた、ということなのかと思っています。

当然、その中でコアな層は生き残り続けるので、ある一定数は引き続きサポートを続けていきますが、ブームは去っていきます。

今回はそのような雰囲気で迎えるワールドカップであると思います。そのような状況で、これから果たしてどの程度盛り上がっていくのかが楽しみでもあります。

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