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趣味・スポーツ プロ野球 2011年

いただけない発言

4月20日の阪神x巨人戦

この試合は阪神が負けましたが、大きなミスジャッジのせいだと言われています。
ブラゼルの打ちそこない、凡フライがセカンド上空へ。楽勝な、とてもイージーなフライでした。しかしながら、巨人のセカンド、脇谷はあろうことかグラブからボールがはじきだされる形になります。おっとっと、とお手玉状態になり、無事キャッチングをアピール。同僚の長野も捕った、と審判にアピールし、アウトの宣告がなされます。

これに怒った阪神真弓監督は猛抗議。でも一度下ったジャッジですから、覆ることはありません。もしこれが落球と判定されていれば、阪神は追加点を取り、試合は決まっていました。結局、巨人が勝利を収めたものだから、阪神サイドとしては納得がいかない結果となりました。

スローVTRで観ても、多分落ちています。脇谷は幸運だったのです。

選手の立場で考えれば、落とした落とさないはわかるものですが、捕ったとアピールすることはよくあることですし、すべきです。結果、ミスジャッジとなっても、人のすることですから、文句はでても、仕方がないということで何とか納まります。長野の行為も当然で自然です。

しかしながら、試合後の脇谷の発言がいただけない。

「捕りましたよ。落ちたように見えるのは、テレビの映りが悪いからでしょう?」

サッカーと違い、野球は性善説で成り立っているスポーツだと思います。体と体が常にぶつかるサッカーは、陰でコソコソと駆け引きをしていて、ある程度だまし合いが容認されています。それが行き過ぎるといけないから、カードがあるのです。

一方、野球は乱闘や隠し玉みたいなことはありますが、基本真剣勝負の絶対的評価のスポーツだと思います。打つ、打てない、抑える、エラーする、などこれらすべての行為は、本人の責任の範囲で完結しています。打順は必ず周ってきますから、自分が打てばヒーローになれます。だから今までの長く日本で定着してきたと思います。スポーツマンシップの鏡です。

ところが、脇谷の発言は自分の悪を正当化するものであり、日本伝統の野球道からは外れていると思うのです。落球してもごまかすことはいい。でも、映像が悪いという発言はとても違和感があるのです。人間性も問われます。

潔癖症の日本人にとって、今回の発言は許しがたいものがあります。だんまりを貫くべきだったでしょう。これから彼は苦労すると思います。