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趣味・スポーツ コンフェデレーションズカップ ブラジル2013

世界の中での日本人選手

近代サッカーの中心はやはり欧州、そして南米です。そこに90年代にアフリカ選手が入ってきて、更に欧州マーケットが拡大するにつれ、多くの選手が欧州で活躍する場を求めるようになりました。

そして有名なボスマン判決を受け、移籍市場は活性化し、スター選手の争奪戦が始まる、それが2000年代です。そこでの主役は、やはりブラジル人選手でした。

彼らを獲得するため、クラブチームは大金をはたき、多額な移籍金を動かしていきます。しかしながら、多くのチームがいわゆる自転車操業で、移籍金を払うために選手を移籍させるなど、実体経営とはかけ離れた、何とも危ない経営を行っていました。

中田英寿が移籍した頃のイタリアは、世界最強リーグと言われ、多くの選手に大金がつぎ込まれていましたが、やはり帳簿のごまかしが続かず、多くのチームが破たんしました。その影響もあり、イタリアセリエAは、凋落していき、欧州では、スペイン、イングランドなどよりも下のリーグとなってしまいした。

中田選手もこの犠牲者の1人かもしれません。日本人でマーケット価値も高く、且つ、活躍した選手であったので、短期での移籍を繰り返してしまいました。もう少し腰を据えて長く在籍できるチームを見つけていたら、あのような若さで引退することもなかったかもしれません。

そういった経緯を経て、経営面で欧州でも成功したリーグがあります。ドイツリーグです。
ブンデスリーガと呼ばれ、かつて、ベッケンバウワーなど輩出したころ、70年~80年は、欧州最強リーグと言われていたようですが、最近も堅実なクラブ経営と、選手獲得により、実力を発揮してきました。

このドイツリーグで、多くの日本人選手が活躍しています。長谷部、内田、酒井、清武、岡崎、細貝、かつては香川も大活躍していました。

他国では、外国人枠があり、EU以外の選手の登録・出場の制限がありますが、ドイツは逆にドイツ人枠を作っています。一定数の自国選手を確保すれば、外国人も登録しやすくなる、近年、ドイツで日本人が活躍できているのは、機会があるからというのも大きい理由です。 

また、大きいドイツ人選手と、小柄だが俊敏でスピードがあり、何より組織として動ける日本人は、ドイツサッカーにマッチしたのです。

そして今年の欧州チャンピオンズリーグは、ドルトムントとバイエルンミュンヘンというドイツクラブ同士の戦いでした。そのようなリーグで活躍する日本人が多い、今回の代表チームには、以前より期待値は高くなって当然で、落ち目のブラジル代表に一泡吹かせてくれるのではないか、そんな気持ちでした。