Wanderlust 勝どきで働くヘッドハンター、小林毅の公式ホームページ

▼ 旅・歴史

▼ 趣味・スポーツ

▼ LIFE

趣味・スポーツ クラブワールドカップ2011年

組織化とバルセロナの哲学

試合はバルセロナの楽勝で終わりました。

もはや、バルセルナは世界一のクラブであることは誰もが認めるところです。

その影響もあり、スペイン代表もランクとしては一位となり、今はスペイン勢がサッカー界をリードしている形となっています。スペイン代表の中身をみると、メッシがいないバルセロナという印象もあります。主力選手と言えば、シャビ、イニエスタ、セスク、ピケ、プジョル、ブスケツ、ジョルディアルバとバルセロナの選手が挙がってきますからね。

プロスポーツを考えたとき、おおよそ組織化とは離れたところに位置づけられると思います。組織化とは、代替えの利くことでありますので、選手個々の能力が高いプロスポーツにおいては、おおよそ一般企業よりは難しいと考えます。チームは一人もしくは数名のスターによりチーム全体の方向性が決まると言っても良いでしょう。シーズンオフの移籍市場もシーズンと同様に注目される理由がそこにあります。しっかりと補強することによって、ファン、サポーターは来季のチームに期待します。

プロスポーツでは必要とも思えるこの補強は、おおよそ組織化とは縁遠いところに位置づけするように思えますが、このような個の力に頼る環境下において、一番組織化されたチームがバルセロナであると思います。

バルセロナは、彼らの伝統スタイルを必ず念頭に置き、チーム作りを行います。必然、そのチーム哲学や戦術に合うかどうかが、選手一人の個の力よりも優先するという事実もあります。現在のバルサスタイルは、ここ数年に大きく注目されてはいますが、それは昔からあったものでもあります。その哲学、戦術に副った形があるのですが、それを実現できる個を育てるために、今までも育成に力を入れており、そこが現在大きく開花している状況なのです。

よって、バルサスタイルがプロ選手としての完成形と定義するならば、どこもかしこも同じやり方を導入すれば成功するはずとなりますが、現実的にはミニバルサはあっても、本家を崩すまでのチームは出てくる気配すらありません。バルサスタイルは、バルサでないと実現できないのです。

バルサ哲学を良く知り、そしてこの高い戦術を理解し、実現できるだけのテクニックを持った人材が必要なのです。それが、メッシ、シャビ、イニエスタの3人と言われています。この3人が揃えば、まさにバルサ哲学を踏襲した素晴らしい攻撃が繰り広げられ、そこをサポートする、これまた高い技術を持ったセスクやブスケツ、チアゴ、ペドロなどが必要となります。簡単には真似できない、それだけのクオリティの高さがバルセロナなのです。 

前のページ 1  2  3  4  5  6  7  8