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趣味・スポーツ クラブワールドカップ2011年

準決勝 アルサッド戦 その2

メッシ、イニエスタ、セスクです。写真は決勝戦のものです。

メッシ、イニエスタ、セスクです。写真は決勝戦のものです。

アドリアーノが入っているので、4バックだったのかもしれませんが、前述のようにアルサッドが全く攻めてこなかったので、アドリアーノはほぼペドロの位置で張り付いていました。メッシは相変わらず好き放題動いていて、常にボールに触るような感じです。ちなみにメッシくらいの選手になると、この試合は出場しないというケースは多いと思いますが、メッシは試合に出たいという想いが強い選手のようで、いつも出てきます。それで自分のコンディションを整えているということ。サポーターとしても嬉しい姿勢です。

アドリアーノが上がったことにより、必然3バックになるのですが、ある解説者によると、バルサの3バックには2つのパターンがあるということです。それは選手のチョイスでわかるということですが、ディフェンスのことを意識した3人残すパターンと、攻撃を意識したディフェンス1人のみを残すパターンということです。

必然3バックになった今回のパターンですが、プジョル、アビダルはほぼ敵陣に侵入していました。マスチェラーノのみがセンターの位置に残り、そのスタイルはほぼ1バックでした。

アルサッドのFWは一人だけ前線に張っていましたが、マスチェラーノ1人で見ていました。ボール支配率も72%くらいに達し、アルサッドにはほとんどチャンスらしいものはありませんでした。たまに、大きく蹴りだしたボールに残ったFWが反応し、攻め上がるときもありましたが、そんな時は、マスチェラーノがぴったりとマークし遅らせ、その間にアビダル、プジョルが鬼のようなスピードで戻ってきます。バルサの強さは攻撃力だけでなく、ボールを失った後にあっという間に取り返すことができるディフェンス力である、そんなことがわかる瞬間でした。

これだけボールを回されると、徐々にアルサッドの選手の足に影響が出てきます。ボディーブローのように効き、疲れが出てきたところで、ドーンと食らわせられるというパターン。そしてあんなにガチガチに守ったのに、結果4点も取られてしまう。

普段バルセロナの試合を観ていない人からすると、圧倒されたと思うかもしれませんが、個人的にはよく守ったと思いました。力の差からすると、7点は取られても不思議ではなかったのですが、アルサッドの監督は4点くらいだったら恥ずかしくないと思ったのでしょう。初めからメンツを捨てて、無様な負けをしたくなかったと思いました。

余談ですが、隣に座った二人組の男たちは、本当にサッカーを知らない人たちでした。バルセロナに的はずれなヤジを飛ばし、しかも、アルサッドが勝つ可能性があると思っていて、少し前線にボールが飛ぶと、それっ一点だ、(外した)あ~、惜しい、なんだあのモジャモジャ(プジョルのことです)みたいな。

安くはないチケットを買って、こんな見方しかできないということが大変残念に思ったのですが、一方で、なんかのコネで貰ったのかな?と考えてしまい、観たくても買えなかった多くのサポーターのことを考えると、ちょっと腹が立ってきました。あくまでも妄想なのですが(苦笑)。 

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