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LIFE 経営者インタビュー~小松俊明氏~

人材ビジネスとの出会い

H:そこで人材ビジネスに携わったのですか?

K:いえ、求人情報誌を発行するということは広告主を探す必要があり、その営業先のなかに、人材紹介会社もありました。その人たちとの交流により、人材ビジネスのおおよその雰囲気は掴むことができましたが、マレーシアでは人材紹介業はやっていません。

H:そして日本で人材紹介業に携わることになる。

K:そうですね。マレーシアで長男が生まれ、子供の将来のことも考えるようになりました。マレーシア生活が5年を過ぎた頃から、次の5年間の過ごし方を考えるようになりました。その結果、日本に生活の拠点を移し、再出発をすることにしたのです。久しぶりの日本になりますので、帰国後は当面は自営ではなく、組織に入って働くことを考えていました。ただし、いったん自営となって自由に仕事をしてきた自分が、果たして組織の中で適応できるのかという不安があったことは事実なんです。そんなとき、思いがけず、ある一人の日本在住の米国人ヘッドハンターに出会ったんです。

H:その方は日本で人材ビジネスをされていたのですか?

K:そうです、30年くらいの人材ビジネスのキャリアを持つベテランのヘッドハンターでした。その時点で70歳を迎える高齢の方でしたが、色々と教えてくれました。

H:その後、小松さんはグローバルに人材ビジネスを展開するアメリカ企業に転職されますね?

K:はい、正社員がほとんどいない小規模な個人経営の会社だったこともあり、残念ですがオーナーの意向で、たった1年間で会社を辞めざるを得なくなりました。そのため、今度は比較的大手の外資系ヘッドハンティング会社に採用してもらったのです。

H:環境が大きく変わりましたね。

K:変わりましたよ、劇的に。このヘッドハンティング会社では、まだ人材ビジネスの経験が1年だったにも関わらず、コンシューマチームの責任者として迎えてくれました。私の海外での事業経験と、帰国後1年間の売り上げの実績が評価されての抜擢だったのだと思います。部下となる3名のコンサルタントは、ほとんどが外国人という編成でした。

H:いきなりのチームリーダーで、しかも部下は外国人ですか。すごいですね。

K:なかなかタフな環境だったと思います。その会社には約7年間在籍しましたが、その間、多くのスタッフの入れ替えもありました。外資のヘッドハンティング会社は実力主義が徹底されていますから、厳しい環境ですよ(笑)。その分、実績を挙げると、リターンも多くありますから、やりがいはあります。私はチームリーダーとして、また一人のプレーヤーとして、幸いにも会社の売上に貢献できたため、何とかサバイバルできました。人材ビジネスには、性格的に向いていたのだと思います。